セルロースナノファイバー使用の農業資材、試験販売開始 中越パルプ工業×丸紅

2022/07/27

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中越パルプ工業 丸紅 nanoforest nanoforest-S【アグリ】 農業資材 みどりの食料システム戦略

中越パルプ工業が製造するACCセルロースナノファイバー 「nanoforestⓇ」。

中越パルプと丸紅は、中越パルプが製造するACCセルロースナノファイバー※1「nanoforest🄬」を使用した新たな農業資材「nanoforest-S【アグリ】」の法人向け試験販売を開始した。
※1 ACCセルロースナノファイバー(CNF)とは、水中対向衝突法(ACC法)により薬品を加えることなく、水の力を用いて木質繊維(パルプ)を微細化したセルロースナノファイバー。水と結びつきやすい親水基と油と結びつきやすい疎水基の両方を持ち合わせた両親媒性が特徴。

世界人口の増加が予測される中、安定的で持続的な食糧生産を行うためには病虫害による損失を軽視できない。農薬等の化学的防除は耐性菌の出現や環境負荷が大きな問題となっており、化学的防除のみに頼らない病虫害の防除が、極めて重要な課題となっている。

中越パルプ工業 丸紅 nanoforest nanoforest-S【アグリ】 農業資材 みどりの食料システム戦略

セルロースナノファイバー(CNF)の葉面散布による葉面感染防止のメカニズム。

そんな中、中越パルプと丸紅は、2018年より筑波大学を含めた3社で共同研究を開始し、葉面感染を原因とする病害に対して、セルロースナノファイバー※1が有益な効果を示すメカニズムを解明した。

今回試験販売が開始される「nanoforest-S 【アグリ】」は、セルロース繊維と水のみを使用した病害予防専用の葉面散布材。植物葉面に散布することで微細なセルロース繊維の網(防菌ネット)が葉表面を覆い、下記2つの機能で葉内部への病原菌の侵入を物理的に防ぎ、病害の感染を抑制する。

中越パルプ工業 丸紅 nanoforest nanoforest-S【アグリ】 農業資材 みどりの食料システム戦略①マスク効果
葉面を網状に覆う「マスク効果」で病原菌の侵入を物理的に予防する。

中越パルプ工業 丸紅 nanoforest nanoforest-S【アグリ】 農業資材 みどりの食料システム戦略②カモフラージュ効果
両親媒性により病原菌に葉表面であることを認識させない「カモフラージュ効果」で病原菌の侵入を防ぐ。

中越パルプ工業 丸紅 nanoforest nanoforest-S【アグリ】 農業資材 みどりの食料システム戦略

さまざまな野菜類や果樹に適用できる。※クリックして拡大

植物表面から侵入する病害に対して、さまざまな野菜類や果樹に適用できるという。

中越パルプ工業 丸紅 nanoforest nanoforest-S【アグリ】 農業資材 みどりの食料システム戦略中越パルプ工業 丸紅 nanoforest nanoforest-S【アグリ】 農業資材 みどりの食料システム戦略また、殺虫・殺菌に効果がある薬用成分を一切含んでいないため、農林水産省が策定する「みどりの食料システム戦略」が推進する総合的病害虫・雑草管理(IPM)の「物理的防除」に対応した新しい農業資材となる。

両社は、今回の試験販売を通じて得たニーズを参考に、使用方法の確立に向けた圃場試験や研究開発を重ねていく予定だ。

問い合わせ:
中越パルプ工業 開発本部 ナノフォレスト事業部
☎0766-26-2472
問い合わせフォーム:https://www.cpc-cenf.com/form.html

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