越冬ハクサイの頭部結束機を開発 NARO

2021/05/24

  • facebookでシェアする
  • twitterでシェアする
  • LINEでシェアする
  • はてなブックマークでシェアする

農研機構は、東洋精機と埼玉県産業技術総合センターと共同で越冬ハクサイ用の頭部結束機を開発した。人手不足の解消や腰や膝を曲げて行われる頭部結束作業を軽労化する機械で、運転者一人で楽に効率的に作業を行える。開発機は今年11月にモニタ販売が開始される予定だ。

農研機構 東洋精機 埼玉県産業技術総合センター 越冬ハクサイ頭部結束機

ハクサイ頭部結束の慣行作業。(出典:農研機構)

越冬ハクサイの頭部結束作業は、霜害や凍害から結球部を守るため、人手で複数枚の外葉を持ち上げて結球部を包み、わらやポリプロピレン製ひも(PPひも)などで頭頂部をまとめて結束する作業で、ハクサイを長期間にわたって出荷するために、産地では昔から広く行われている。

しかし、この作業は秋冬ハクサイの収穫時期と重なる上、多くの労力が必要となるとともに、長時間狭いところで腰や膝を曲げた姿勢で行うため、作業者の高齢化が進む中、作業の軽労化が求められている。

農研機構 東洋精機 埼玉県産業技術総合センター 越冬ハクサイ頭部結束機

(写真左)開発機による作業の様子。(写真右)外葉を持ち上げた状況。(出典:農研機構)

そこで農研機構らによって開発されたのが、自走式の歩行型ハクサイ頭部結束機だ。同機は、1畝1条栽培のハクサイを対象に、1本のPPひもで頭頂部を連続して結束。運転者一人で、腰や膝を曲げずに楽に作業できる。

愛知県豊橋市で行った現地試験の結果、結束成功率は100%で、作業能率は約420個/hと、人力作業と同等以上だった。今後はさらに高性能化に向けて改良し、今年11月に東洋精機からモニタ販売の開始を予定している。

(研究成果) 越冬ハクサイの頭部結束機を開発
農研機構