山梨県がCO2削減の農産物の認証制度を創設

2021/05/12

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山梨県は、地球温暖化防止対策の一環として、果樹園の土壌に炭素を貯留して二酸化炭素濃度を低減する「4パーミルイニシアチブ」の取組みを開始しているが、このたび、CO2削減に取り組み、実践する圃場で生産された農産物を認証する「やまなし4パーミル・イニシアチブ農産物等認証制度」を創設した。

4パーミルイニシアチブとは、世界の土壌中の炭素量を年間0.4%(4パーミル)増加させれば、人間の経済活動によって増加する大気中の二酸化炭素を実質ゼロにできるという考え方に基づく国際的な取組みで、2015年のCOP21でフランス政府が提唱した。日本も参画しており、山梨県は2020年4月に都道府県で初めて参加を表明。

山梨県 やまなし4パーミル・イニシアチブ農産物等認証制度 脱炭素 SDGs

果樹園と4パーミルイニシアチブ
堆肥や草生栽培によっても炭素を貯留できるが、いずれ分解して放出されてしまう。炭にすることで 、より多くの炭素を長期間、土壌中に貯留することが可能。

果樹王国である県の特徴を活かし、果樹園内での剪定枝のチップ化・堆肥化に加え、炭化が二酸化炭素貯留により高い効果を発揮することから、剪定枝を炭にして埋めたり、雑草を肥料として利用する草生栽培を採用したりして炭素を土壌にとどめ、温暖化ガスである二酸化炭素(CO2)を削減する。

このたび創設された「やまなし4パーミル・イニシアチブ農産物等認証制度」は、炭素貯留量の実績を県が確認して農産物や加工品を認証する「アチーブメント(実績・成果)」認証と、炭素貯留量が確実に見込まれる計画を認証する「エフォート(取組・計画)」認証の2種類で構成する。

アチーブメント認証は1haあたり1トン以上の炭素(CO2換算で3.67トン以上)を土壌に貯留することが条件となる。エフォート認証は、県が指定した取り組み方法などを基に土壌に炭素を貯留する計画を提出し、実績を報告する必要がある。

認証された農産物には、温暖化抑止への貢献を認証し、県が制作したロゴマークを付与できる。同県としては持続可能な農業をリードする新たな付加価値があるため、認証農産物の高付加価値化とブランド化を推進する。

山梨県 やまなし4パーミル・イニシアチブ農産物等認証制度 脱炭素 SDGs

山梨県が作成した「4パーミル・イニシアチブ」ロゴマーク。

ロゴマークはYAMANASHIの「Y」をモチーフとした幹と「ブドウ」「モモ」など農産物を表現するカラフルな円に、「土」と「Y」に「農産物」を丸形に組み合わせて地球、循環、サステイナブルを表現した。

6月下旬から7月ごろにはロゴマークが付いた果実などが店頭に並ぶ見通しという。

やまなし4パーミル・イニシアチブ農産物等認証制度の制定しました
山梨県