AIで物流をマッチング 農業関連物流マッチングサービス「CLOW」事業化に向け実証実験開始

2020/10/08

  • facebookでシェアする
  • twitterでシェアする
  • LINEでシェアする
  • はてなブックマークでシェアする

住友商事は、AI(人工知能)を活用した農業関連物流マッチングサービス「CLOW」の本格事業化に向け、実証実験を開始した。

現在の日本の農業関連物流は、各農家が自ら農産物を集荷場や卸売市場に持ち込むほか、農業法人各社が大消費地への輸送を個別に手配している。こうした仕組みには改善の余地がある一方、高齢化に起因する人手不足が深刻になり、より効率的な物流システムの実現が求められている。

CLOW

CLOWのサービスフロー。

CLOWとは、AIを用いて、農作物を出荷したい農家や効率的に輸送したい農業法人と輸送スペースを有効活用したい物流会社をマッチングし、最適な輸送ルートを提案するサービス。

CLOW

開発中のプロトタイプサービス画面。

農家・農業法人(出荷側)のニーズとトラックの空車状況をクラウドに集約し、効率的な集荷・配送ルートをアルゴリズムで自動的に設定することで、これまで自家用トラックで運ばざるを得なかった農家に新たな物流の外注手段を、農家や農業法人に共同配送による安価な物流システムを、また物流会社には新たなビジネスチャンスを提供する。

この実証実験は、協力先である愛知県豊川市の東三温室園芸農業協同組合から提供される過去の農作物出荷データをもとにCLOWが設定した集荷・配送ルートの効率性を、日本通運の協力を得て精査するもの。

CLOWのアルゴリズムの精度を確認するとともに、アプリケーションの操作性などについて関係者から意見をヒアリング。2020年度中にCLOWを試験的に稼働させたい考えだ。

CLOWは、住友商事の社内起業制度「0→1チャレンジ2019(ゼロワンチャレンジ2019)」で、新規ビジネスの優れたアイデアとして選出された20代社員発案の案件。

今後は、京都府京丹後市においても、丹後王国ブルワリーの協力のもと、同様の実証実験を行う予定。

同社は、CLOWを通じて農業関連物流を効率化することで、農業・物流業界の課題を解決し、豊かな超高齢社会、持続可能な社会の実現に貢献することを目指す。

住友商事