食品残渣などを堆肥に 農地活性化実証事業スタート

2020/08/08

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ウエルクリエイト、NTT西日本グループ、(一社)SOFIX農業推進機構、アサヒバイオサイクルの4社は、地域における有機系資源のリサイクルによる農地活性化実証事業を開始した。

宮城県、滋賀県、沖縄県で行われる2021年2月までの実証期間中に、食品残渣などを高機能な有機堆肥へリサイクルし広く活用することで、廃棄物処理コスト削減と地域の農耕地の肥沃化を実現し、農産物品質と収穫量の増大につなげ、地域経済の活性化を目指す。

現在日本では、食料及び食料生産資源の多くを輸入に頼っているにも関わらず、大量の食品残渣が発生し、各地域において、その処分のために膨大なコストが生じている。また、食品残渣だけでなく、湖沼に大量に繁茂する水草や、駆除した外来魚などの大量の有機物を焼却処分する場合にも、相応のコストがかかるうえ、CO2排出を増やし環境に悪影響を及ぼしている。

これら地域の課題を統合的に解決するため、4社が連携し実証事業を行う。各社がこれまで培ってきたIoT、クラウド、食品資源循環システム、土壌成分分析といった技術ノウハウを活用し、地域の有機系資源を堆肥にリサイクルし、焼却処分される廃棄物量を削減する。この堆肥によって農地の地力を向上させ、安全・安心な農作物を栽培し、消費者に提供していく「有機系地域資源リサイクルによる循環社会」の構築を目指す。

実証事業を行うエリアは宮城県、滋賀県、沖縄県の3県で、期間は2020年7月から2021年2月まで。

設置済みの食品残渣発酵分解装置(フォースターズ)。

今後、各社各組織は、実証事業における知見を踏まえ、地域資源循環システムを事業として広く展開し、地域経済の活性化に貢献していく計画。国内だけでなく東南アジアなどの新興国への展開も進めていく予定だ。

【各社各組織の役割】
ウエルクリエイト:食品残渣などを堆肥化する「地域食品資源循環ソリューション」の提供運用。
NTT西日本グループ:有機資源から生成した堆肥および農地土壌の成分データをクラウド上に蓄積するシステムの構築提供。
SOFIX農業推進機構:SOFIX(土壌肥沃度指標、Soil Fertile Index)診断技術を用いることによる農地肥沃化に関する定量的分析の実施。
アサヒバイオサイクル:独自の有用微生物を配合した堆肥化促進材「サーベリックス」の提供および有用微生物活用技術を用いることによる、有機系堆肥の、土壌の多様性への貢献に関する定量分析(堆肥および土壌の菌叢解析)の実施。

ウエルクリエイト
NTT西日本グループ
(一社)SOFIX農業推進機構
アサヒバイオサイクル