農家が企画「顔」が見える「農カード」

2021/01/15

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農カード トレーディングカード

「農カード」一覧。 ※クリックして拡大。

オリジナルブランド「あつみちゃんトマト」を栽培するミニトマト農家、おがわ農園(愛知県田原市)は、生産者と消費者を近づける取り組みとして、生産者情報がわかる「農カード」を作って配布するプロジェクトを2020年8月に開始。全国から71人の生産者と農業関係者が賛同し、2020年12月の二次募集では新たに69人が加わった。

「農カード」は、生産者と消費者を近づけるツールで、イメージとしてはプロ野球カードの農家版。農家と農業を身近に感じてもらい、野菜を買いながら楽しくカードを集めてもらえるよう考案された。

農カード トレーディングカード

「農カード」の表面(写真右)、裏面(写真左)。

名刺サイズのカードで、緑枠が生産者、青枠が農業関係者。カードの表面には生産者の写真と活動県、名前、農園名、作物を掲載し「どこで何を作っている農家さんなのか」という情報を掲載、裏面にはQRコードを掲載し、生産者の作物を買えるサイトにいけるようになっている。

これまで、生産者にスポットライトが当たることはあまりなかったことから、同社は「農カードを通して『生産者が主役』になれる貴重な場であると思っている」としている。また、「誰がどんな想いで作った野菜かわからない」から苦労して作った野菜であっても、食べきれなければ捨ててしまうフードロス問題に繋がると考えており、「農カード」で生産者を身近に感じてもらい、そうした問題の解決につながることを期待している。

「農カード」の始まりは、テレビで青森県の「漁師カード」という取り組みが紹介されたのを見たおがわ農園の小川浩康さんがTwitterで「漁師カードの農業版をやりたい」と投稿したのがきっかけ。

岐阜(西垣・柿農家)、北海道(川合・ミニトマト農家)の30代若手農家が立ち上げ、デザインや仕組みを考案。2020年8月22日に募集をはじめ、同31日の「野菜の日」にスタートした。参加者は、30~40代の若手生産者が多く、農協や行政ではなく、農家が自ら音頭をとって運営しているのが特徴だ。

同社では、「農カード」を始めたことで参加生産者同士がTwitterやリアルでの交流が増え、参加者からは「楽しく取り組め農業が楽しくなった」という声が届いていると話す。また、消費者からは、「この人が作ってるんだ!」と野菜の背景が見えるようになったことや、Twitterで参加農家と交流できること、カードを集めることが楽しいといった声をあり、子ども食育にもよい影響があるという。

「農カード」は、ポケットマルシェ、食べチョク、自社サイトなどネット販売での同封や農業体験などで手に入れることができる。

農カードPROJECT