GI灘五郷・はりま、フランスでの認知拡大強化

2021/02/01

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ブランドナビゲーターに起用されたフランス人トップソムリエのドミニク・ラポルト氏。

灘五郷酒造組合(神戸市)と、はりま酒研究会(姫路市)は、フランスでのGI灘五郷・GIはりまの認知拡大を図るため、フランス人トップソムリエのドミニク・ラポルト氏をブランドナビゲーターとして起用する。

ドミニク・ラポルト氏は、フランス国家にその腕を認められた職人に贈られるMOF(フランス国家最優秀職人章)の称号をもつトップソムリエ。ソムリエとしてフランスソムリエコンクール優勝等のタイトルを持ち、過去に国際的大手企業と水の差別化の情報発信を行うなど多角的な経験をもつラポルト氏にナビゲーターを依頼することで、GI灘五郷・GIはりまのフランス国内での認知拡大を図る。

お酒の地理的表示(GI)は、国が「正しい産地」であることと、「一定の基準」を満たして生産された酒類に対して表示される。日本では、WTO(世界貿易機関)の発足に際し、ブドウ酒と蒸留酒の地理的表示の保護が加盟国の義務とされたことから、1994年に国税庁が制度を制定。2015年に見直しを行い、すべての酒類が制度の対象となった。2021年1月22日時点で、14のお酒の地理的表示が指定されている。

兵庫県ではGI灘五郷が2018年6月28日に、GIはりまは2020年3月16日に指定された。

国内でも有数の日本酒メーカーがひしめく兵庫県は、日本酒生産量は国内トップシェア、酒米の最高ブランドの山田錦の発祥の地としても知られ、シェアは約6割を占める。しかし、国内の日本酒需要は年々減少傾向にあり、今後は国内需要の底上げと海外シェアの獲得が課題となっている。

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フランス展開用のシンボルマーク。

そこで今回、海外向け裏ラベルの改善を図るため、ラポルト氏に監修を依頼。裏ラベルには、国内流通品の場合、日本酒の基本情報のほか、杜氏の思いや酒の製法などについて細かく表示する傾向にあるが、輸出向けは通関用の簡易的なものが多く、フランスのソムリエなどから改善を要望されている。そこでラポルト氏が監修、制作した裏ラベルでGI認定酒の情報発信力を高める。

新たな裏ラベルには、ワインの評価基準を参考に、香り、味わい、風味、温度帯別に合わせる食材の提案などをプロが最終消費者に伝えやすいキーワードを盛り込み、ラポルト氏の顔写真とサインを入れることで、情報の信用力や識別性につなげ、ブランド力を強化する。

また、デジタルツールでの情報配信として、一般、プロ向けにYouTubeチャンネルを開設。ラポルト氏がメインナビゲーターを務めるGI灘五郷・GIはりまの認定酒を紹介する動画を2月26日から配信する。1~5回までのシリーズで、日本酒初心者を対象に日本酒の世界をわかりやすくレポート。後半では、主なGI灘五郷とGIはりまをラポルト氏が試飲したコメントを含めた動画となる。

さらに、フランス国内向けにラポルト氏が、レストランオーナー、ソムリエ、アルコール販売業者などアルコール業界関係者に向けたオンラインセミナーを3月に3回実施予定。飲食関連のプロが日本酒をお客に提案し、販売するために必要なコミュ二ケーション技術を指導する。

ラポルト氏は「日本酒は、今や和食やアジア料理だけでなく、フランスや欧州の最高の料理に素晴らしい可能性をもたらす、最も見事な食中酒の一つです。兵庫県は、いくつかの点で日本酒愛好家のモデルです。歴史的に国の宝とも評される最高の酒米、山田錦の発祥の地です。上質の土壌と水から、日本で唯一2つのGIを有する県です。この灘五郷と播磨とGI認定酒の日本酒の魅力を皆さんと早く、分かち合うことができることを楽しみにしています」と抱負を語っている。

灘五郷酒造組合とはりま酒研究会では、初となる裏ラベルの監修をトップソムリエに依頼するなど、新たなチャレンジをすることで、GI灘五郷、GIはりまの認知度がフランスで浸透し、将来的に食と酒とのコラボレーションにつながればと期待している。

YouTubeチャンネル「GI NADAGOGO&HARIMA」
灘五郷酒造組合
【参照】国税庁・酒類の表示