安心安全で持続可能なジビエ流通へ業務提携

2021/02/26

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鳥獣害対策 ジビエ 食肉加工処理施設 ジビエ流通DMM Agri Innovation(以下DMMアグリ)は、TSJ、金沢機工と、ジビエ簡易加工処理施設と残渣炭化装置の運営、販売を目的とした業務提携を締結した。

今回の業務提携は、DMMアグリの「DMMが持つテクノロジー、ソリューション、人材、プロモーション、ブランディングノウハウを用い、日本の農業が抱える様々な問題を解決する」というミッションと、TSJの「ジビエ肉の安心、安全を担保し、流通の活性化を促進する」、金沢機工の「モノづくりソリューションカンパニーを目指す」という3社の掲げるミッション・ビジョンが「安心安全で持続可能なジビエ流通の実現」という点で一致したことによるもの。

今後、DMMアグリの販路へジビエ簡易加工処理施設と残渣炭化装置を提供することで、ジビエの処理加工から流通、ブランディングまでを自治体と一緒に行い、社会課題の解決に繋げることを目指す。

ジビエ加工処理施設には大きく3つの課題があり、業務提携をする製品として、TSJの簡易食肉加工処理施設「かいたい君NEO」と「残渣炭化装置」を利用することにより課題を克服する。

鳥獣害対策 ジビエ 食肉加工処理施設 ジビエ流通

簡易食肉加工処理施設「かいたい君NEO」イメージ。

「かいたい君NEO」は、野生鳥獣を捕獲する小規模事業者の獣肉利活用促進を目的に低コストで機能性があり、設置スペースを最小限にした施設設置をコンセプトにリリースした食品衛生法対応の食肉処理施設ユニットシリーズ。

鳥獣害対策 ジビエ 食肉加工処理施設 ジビエ流通「残渣炭化装置」は、食肉として扱うことのできない(捕獲後時間が経過し過ぎた、病気を持っている等)個体に関して、残渣炭化装置にて炭化することができる。例としてイノシシ20kgを、装置に4~6時間の場合、イノ2kgまで炭化することが可能だ。

課題①建設場所→肉の運搬、汚水や残渣の処理について、近隣住民への配慮が必須。

運搬に時間がかかると味や匂いなどの品質に関わるほか、食用として扱えるかどうかにも関わる。今後、4tユニック車にて移設可能となるため、捕獲から解体場所までの運搬時間を短縮できるように、設置場所を工夫し地域ごとに最適な場所での設置が可能となる。

課題②猟師との関係→品質の良い肉以外引き受けてくれないため、猟師が持ち込まなくなる。

良質な肉にするためには、鮮度を維持し、捕獲から1時間で加工処理する必要がある。今後、良肉は簡易食肉加工処理施設にて加工し食肉またはペットフードとして流通、残渣や流通基準に見合わないものは残渣炭化装置にて炭化、資源化することで、さまざまな状態のジビエでも引き受け可能となるため、猟師も持ち込むハードルが下がる。

課題③費用→規模によっては数千万~数億円ほどかかり、解体残渣等の産業廃棄物処理にも多額の費用がかかる。

残渣は簡易施設で炭化して資源化するため、建設費も通常より安価に抑えることができる。一般的に、加工処理施設単体の経営は難しいといわれている。しかし、今回の簡易処理施設は黒字実績のあるTSJ社と協業することで、健全・持続的な経営を見越した施設設計を行なった。

今後、調達の難しいジビエをより簡単に加工できる環境を作り、高級フレンチで使用されているようなジビエをより多くの人々に提供できる環境をつくる。また、ダイエット食や健康食等の付加価値をつけることで、多様なブランディングを行い食文化を作っていくとしている。

DMM Agri Innovation
TSJ
金沢機工