GAP導入の5割が満足と回答 農水省が分析調査

2020/08/12

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農林水産省はこのほど、令和元年度GAP導入影響分析のための調査の結果概要を取りまとめて発表した。本調査は、GAP認証取得前後の変化を分析し、GAPの意義や効果を「見える化」することを目的としたもので、令和元年5月末時点でGLOBALG.A.P.、ASIAGAP、JGAPを取得している農業者及び団体GAPを対象にアンケート調査を行い、589経営体、107団体から回答を得た。

農林水産省「令和元年度GAP導入影響分析のための調査」発表資料より。

調査結果によると、GAP認証導入による満足度を7段階で聞いた質問では、「満足」(7段階のうち5~7)が53%、「普通」(4)が28%、「不満」(1~3)が19%という結果になり、過半数がGAPに取り組むことで得られた効果に満足していると回答。一方、効果に不満を持っていると回答したのは全体の2割弱程度。

GAP認証導入の経緯については、「販売先に言われて興味を持って」21%、「販売先に言われて仕方なく」16%、「販売先とは関係なく興味を持って」59%、「販売先に言われて以外の理由で仕方なく」4%となり、「興味を持って」導入した者が80%以上を占めた。また、「興味を持って」導入した者のほうが、GAP認証導入による効果に満足する傾向にあった。

GAP認証に取り組む目的としては、導入前後とも共通して「生産物の安全・安心確保」および「売上・販路の維持・拡大」が上位を占めており、農業者はGAPに食品安全や販売への効果を求めていることがわかった。

GAPの取り組み効果としては、「食品安全」「労働安全」「環境保全」「農場経営管理」「人権保護」の分野について、いずれの分野についても過半数がGAPに取り組むことで効果があったと回答。特に食品安全および労働安全はいずれも80%超と、大半が何らかの効果を実感しているとわかった。

GAP導入による改善項目では、改善した割合が多いのは「従業員の責任感の向上」63%、「従業員の自主性の向上」58%、「販売先への信頼(営業のしやすさ)」55%、「従業員間の意思疎通」52%などだった。回答を見ると、GAPは従業員の意識改革に有効ということがわかる。また、農業⽣産に関する効果のうち、「販売先への信頼(営業のしやすさ)」「生産・販売計画の立てやすさ」「資材の不良在庫の削減」について、効果を発揮している。

問題点や課題として回答されたのは、「消費者や販売先の理解が不⼗分」や「データ管理等に手間がかかる」というもの。また、団体認証においては、GAPに取り組むメリットが明確化されておらず、団体内の農業者に対して十分に伝わっていないことが課題としてあげられた。

農林水産省「令和元年度GAP導入影響分析のための調査」

■関連情報
農林水産省「Goodな農業! GAP-info」
※都道府県の取り組みやイベント情報を掲載
農林水産省「TRY-GAP!!」
※GAPの取り組み方、GAP認証取得までの手順を掲載