ブドウ粒数をAIが自動判定し摘粒作業を効率化 山梨大が開発

2020/08/19

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スマートグラスを通して作業者が見ている判定画面。画面右上に粒数が表示される。

山梨大学工学部コンピュータ理工学科の茅 暁陽教授の研究グループが、山梨県内の農業生産法人ドリームファームと連携し、ブドウ摘粒時に粒数を自動測定するAI技術を共同開発した。

カメラ付きの眼鏡型端末「スマートグラス」を使えば周辺に他のブドウが写りこんでも一番手前の房だけを認識し、自動で粒数が表示され、手軽に摘粒作業を行えるようになる。

スマートグラスを着けて農家が作業する様子。

摘粒作業は、ブドウの最終房型を形成するうえで、特に重要な作業のひとつ。仕上げ摘粒後の粒数は品種ごとに決まっており、必要な粒数を残して余分な粒を切り取る必要がある。たとえば、「巨峰」であれば35粒から40粒、「ピオーネ」なら32粒など細かく決まっており、その数に合わせるように一房毎、多すぎる粒を切り取っている。また、摘粒作業の時期は梅雨と重なるため、時間の制限もあることから効率よく作業を行わなければならない。

しかし、ハサミでブドウを切りながら粒を数えるのは、新規就農者や未経験者にとっては難しい作業だ。しかし、本技術が実用化になれば、農家の負担を大きく軽減し、かつ経験の浅い農業者でも摘粒作業を効率よく行えることが期待される。

この摘粒作業を効率化し、ブドウ農家の負担を軽減しようと開発されたのが「ブドウの摘粒作業を効率化する粒数の自動判定AI技術」。これにより、作業中の房だけを検出し、その房全体に含まれる粒数を自動で判定する。

既に特許を出願し、来季には実際に栽培の現場で利用できることを目指しているという。今後は、スマートグラスや高速通信ネットワークを使用した実証研究を進めていく予定とのこと。

山梨大学