世界の生食用ぶどう 品種動向と栽培流通技術を公開

2022/03/31

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(公財)中央果実協会は、「世界の生食用ぶどう産業 品種動向と栽培流通技術」を作成し、ホームページに掲載した。海外果実情報収集・分析調査の一環として、本年度は、世界の生食用ぶどう産業、特に品種動向と栽培流通技術について、調査報告書として取りまとめている。

令和2年4月に公表された「果樹農業の振興を図るための基本方針」(果樹農業振興基本方針)に即して、都道府県の果樹農業振興計画や果樹産地構造改革計画の策定が進められ、また令和2年度からは果樹農業生産力増強総合対策事業が実施されている。

生食用ブドウ 中央果実協会 世界の生食用ぶどう産業 品種動向と栽培流通技術

※写真はイメージです。

近年、生食用ブドウは、栽培面積、収穫量も減少しているが、シャインマスカット人気もあり価格は上昇している。一方、国内では海外からの輸入量急増、海外市場では強力な輸出国との競争等、大きな変化に見舞われている。

海外で生産され輸入される欧州ブドウについては、品種動向や栽培流通技術の実態については整理が不十分であり、まとまった調査が行われていない。また、世界最大のブドウ生産国となった中国の栽培技術や輸出を強化している韓国の動向も関心がもたれるところだ。

このようなことから同協会では、海外果実情報収集・分析調査の一環として、本年度は、世界の生食用ブドウ産業、特に品種動向と栽培流通技術について調査報告書として取りまとめた。

「世界の生食用ぶどう産業 品種動向と栽培流通技術」の主な内容は以下の通り。

・日本の生食用ぶどう生産と流通
・世界の生食用ぶどう生産と流通
・生食用ぶどう産地の気象条件と栽培種
・世界の生食用ぶどう品種
・生食用ぶどうの栽培技術
・生食用ぶどうの流通技術
・生食用ぶどう主要生産国の動向と課題

同報告書によると、日本ではシャインマスカットの育成により、ブドウのブームが起きており、また世界的にみても、ここ20年ほど新品種のブームにより、生産・輸出の拡大が起こっている。

市場で望まれる品種としては、“無核、噛み切りやすく、高糖度、香りのよい品種”としており、消費者は、簡便であることを求め、健康的で新鮮なスナックとしての生食用ブドウを求めているとしている。日本では多くの品種がジベレリンにより無核化処理が行われているが、欧米等の産地ではジベレリン処理による無核化は行われていないが、無核化品種への転換が進んでいるとのこと。

また、果物輸出のカギはグローバルバリューチェーンという総合力であり、現状日本では収穫時に高品質でも、それをいかに消費者に届けるか流通段階での取組が遅れているのではと指摘する。

果物・野菜のトレンドとして、健康志向の高まりによるクリーンな消費、利便性の重視があり、フレッシュで簡便な健康スナックとしての生食用ブドウの販売の取組は、今後の果物の消費拡大のヒントになるのではないだろうか。

「世界の生食用ぶどう産業 品種動向と栽培流通技術」(PDF)
中央果実協会