福井のコメ新品種「越のリゾット」 リゾットに最適

2020/12/07

  • facebookでシェアする
  • twitterでシェアする
  • LINEでシェアする
  • はてなブックマークでシェアする

福井県は11月10日、県農業試験場が開発したリゾットやパエリアといった調理加工用のコメの新品種「越南300号」の名称を「越(こし)のリゾット」にすると発表した。名称は7月に開いた試食会などで調理師らから案を募って決めた。

福井県 コメ新品種 越のリゾット

「越のリゾット」のパッケージ。1パック300g(2合)400円(税別)。小分けのパッケージなので家庭用として使いやすい。

「越のリゾット」は県農業試験場としては初めて開発した調理加工用米。当初は飲食店や食品加工事業者を主な販売先としいていたが、食の多様化により家庭の需要も見込めるとして一般販売を決めた。11月11日から県内のJA直売所9店で販売。価格は1パック300g(2合)で400円(税別)。杉本達治福井県知事は「ほんのり芯が残り『アルデンテ感』がある。日本人に向く短粒種で、調理も失敗しにくいため試してほしい」とPRしている。

「越のリゾット」は、2010年に「越のかおり」と「あきさかり」を交配し、交配から生まれた集団から10年の歳月をかけ、インド型イネのデンプンの性質と、日本型イネのデンプンの性質をあわせ持つイネを選び出した。

福井県 コメ新品種 越のリゾット

カルナローリ(上)、越のリゾット(左)、コシヒカリ(右)をリゾットにしたもの。日本人になじみやすい短粒種でありながら、煮崩れしにくく、ほんのり芯が残り「アルデンテ感」があるという。

アミロース含有率が高く、粘りが弱く、煮崩れしにくく、歯応えがあることなどが特徴で、コメを煮込んで作るイタリア料理のリゾットやスペイン料理のパエリアに向いている。主に国内で使われているイタリア産長粒米「カルナローリ」や、国産長粒米「和みリゾット」に比べると、「越のリゾット」はコシヒカリなどと同じ短粒種で精米しやすく、1000㎡当たりの収量がカルナローリの2倍の600キロあるなど利点が多いという。イネとしては「あきさかり」の性質をよく受け継ぎ、草丈が低くて倒れにくく栽培しやすい品種。

福井県 コメ新品種 越のリゾット

福井県が作成したレシピ集「おうちレシピ集」。販売店で配布されるほか、県のHPからダウンロードすることもできる。レシピは(一社)全日本司厨士協会北陸地方福井県本部が監修。

福井県では家庭やアウトドアで楽しんでもらうため「おうちレシピ」を作成し、販売店で配布するほか県ホームページでもレシピを公開している。

福井県 コメ新品種 越のリゾット

福井県が作成した「おうちレシピ」のレシピの一例。「鶏肉とキノコのトマトリゾット」(左)、「シーフードパエリア」(右)。この他に炊飯器を使った「チーズリゾット」、「かんたんパエリア風」、「カレーピラフ」など家庭で手軽に作れるレシピも。

炊飯器を使って手軽にできるリゾットやカレーピラフ、鍋でつくる本格的なリゾット、パエリアを紹介。レシピは(一社)全日本司厨士協会北陸地方福井県本部が監修。

「越のリゾット」は、2020年は1.5トンを生産。来年以降は需要を見ながら生産拡大していく。

福井県「ふくい生まれのリゾット、パエリア用米「越のリゾット」」
福井県