宮城県に国内最大級の次世代型自動レタス工場が完成

2021/10/27

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農業生産法人舞台ファームは、宮城県美里町に日本最大級の次世代型自動レタス工場「美里グリーンベース」を完成したと発表した。生産能力は、1日当たり3万~4万株(品種による)生産することが可能で、主に業務用として中食・外食関連で利用されるほか、ホール野菜としてコンビニ・スーパーなどへの販売も検討しており、年間売上高約13億円を目指すとしている。

舞台ファーム 美里グリーンベース 植物工場 SDGs

完成した植物工場「美里グリーンベース」内部の様子。

同施設は、75,550㎡の敷地に、51,364㎡のオランダ式グリーンハウスを建設し、播種から栽培までを自動化した最新鋭の水耕栽培設備のほか、生育環境を一定に保つ環境制御装置やLED設備等を設置し、年間を通じた安定生産を可能とした。

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国内最大規模の施設で、ハウスに苗の運搬や散水など育苗、栽培作業の9割を自動化するという。

これらのシステムは海外のさまざまな知見と技術を掛け合わせ、さらに日本式のきめ細やかな品質水準を掛け合わせることで同社独自のものだ。また、栽培培地にはソイルブロック(土を固めた培地)を使用し、野菜へ適度な養分・水分を提供することにより、露地栽培に匹敵するほど歯肉が厚くまた同時に高品質なレタスの生産が可能という。

あわせて、硝酸態窒素やその他栄養成分をコントロールする仕組みも取り入れることで、生産されるレタスはえぐみや苦味が少なくかつ新鮮でシャキシャキ感のある良食味になる。同社は本件技術を「舞台ハイブリッド土耕栽培」として商標を取得、同技術についてさらなる研鑚をしていく。

同施設はSDGsにも配慮した施設となった。植物工場としては一般的な培地であるスポンジではなくソイルブロックを採用することで脱プラを図るほか、太陽光による植物育成をメインとしなるべく電気を使わないシステムを採用。使用する液肥は河川や海へ流れ出ないよう循環式を採用することで自然環境に配慮した工場となっている。さらに工場内で使用するCO2は工場由来のものを活用することで温室化ガスを植物成長に再利用し、合わせて将来的には使用する電気においても自然由来のものとすることを検討している。

今後は、2020年6月に美里町と舞台ファームにて立地協定を締結し、舞台ファームとしては「アグリシリコンバレー構想」を掲げており、同工場をフラグシップとして地元農業者、地元JAと連携した産地化に取り組み、主に業務用野菜を中心とした野菜産地の集積やお米の輸出などを推進していくとともに、福島県に同規模の第2、第3工場を新設する方針だ。

【新工場概要】
施設名:舞台ファーム「美里グリーンベース」
建設地:宮城県遠田郡美里町中埣字新上戸東36番地
敷地面積:75,550㎡
建屋面積:51,364㎡
栽培面積:44,605㎡
栽培品目:レタス類
生産能力:1日当たり約3万株~4万株

舞台ファーム