北本市がトマトリキュール特区に認定 特区を活用した農商連携で地域振興を図る

2020/08/29

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埼玉県北本市は8月7日、第51回構造改革特例区域計画で特産酒類の製造事業についての特区に認定された。

埼玉県北本市 トマトリキュール特区

北本トマト

特産品の「北本トマト」を原材料とするリキュールを製造することで、北本トマトを軸とした農商連携を促進し、持続可能な生産消費形態を確保して地域産業の発展を図る。

北本トマトは、戦前は「石戸トマト」の名で知られていた。北本市のトマト栽培の歴史は古く、昭和2年には組合を組織し、収穫したトマトのうち、粒の揃った優良品は青果市場に出荷し、良品でないものや粒の揃わないものなどは全部加工され、「石戸トマトクリーム」として各地で販売されるなど、無駄のない経済的なシステムを構築し、現在の6次産業の先駆け的取り組みとして成功を収めた歴史がある。

しかし、ベッドタウンとして発展してきた経緯から、地域に起源をもつ基幹産業が育ちにくく、高齢化等を理由として農業の衰退が懸念されている。

そうしたことから地域活性、農業振興として、北本トマトカレーやトマト大福などの開発といった「北本トマト」を核とした取り組みを活発に行ってきたが、そこに新たに北本トマトを原材料としたトマトリキュールが加わることになる。

特区認定により、北本トマトを原材料としたリキュールの製造事業について、酒類製造免許に係る最低製造数量基準が6キロリットルから1キロリットルへと引き下げられ、小規模な主体も酒類製造免許を受けることが可能となる。

北本トマトの生産から、特区を活用したリキュールの開発・製造・流通を、地域内事業者のパートナーシップによるビジネスとして成立させることにより、経済的利益と地域課題の解決を同時に実現することを目指す。

北本市は、リキュールを製造する製造業者が、一般に流通させることのできない形状の規格外製品を、品質に見合う適正価格で購入することで生産者を買い支えることや、農家に対して有機農産物の生産方法から管理手法までを支援し有機栽培を広めること等によって、バリューチェーン全体の生産性を改善し、地域資源である「北本トマト」を核とした地域の産業を生み出し競争基盤を築くとともに、持続可能な豊かな土地を保全すること等の取り組みを通して、地域活性化に繋げたいとしている。

埼玉県北本市