雪室貯蔵でブランド化 新潟・湯沢町の試み

2021/01/26

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越後湯沢温泉観光協会 あたらしいツーリズム 雪室貯蔵 ブランド化新潟県湯沢町の越後湯沢温泉観光協会は1月5日より、食品(地域産品)を雪室貯蔵することで付加価値を高めてブランド化し、新たな観光につなげようとする試みを開始した。

同事業は観光庁「あたらしいツーリズム」の一環で実施。コロナ禍によって一新された観光需要に対し、持続可能な地域の価値を商品として提供し、地域としての観光産業を守るため、同地域の新たな事業として、雪国の生活の知恵から生まれた雪室貯蔵で低温貯蔵された地域産品が付加価値の形成となるか検証する。

検証試験には、既存の資源を活用した新たなビジネスモデルを構築することで、リアルな観光客の来訪だけではない新たな産業への可能性を図る狙いがある。

2009年から約10年の取り組みにより、新潟(湯沢、魚沼、南魚沼、十日町、津南)・群馬県みなかみ町・長野県栄村の3県7市町村にまたがる「スノーエリア」(雪国観光圏)が形成されていることの認知は国内外に知れ渡ってきた一方、新型コロナウイルスの影響により国内外の観光客が減少し、新たな生活様式を織り込んだ、雪国文化の未来を描くことが必要になっている。

そこで今回の事業は、これまでの地域産品に加え、雪室貯蔵と相性のよいと思われる産品や加工品を雪室に貯蔵することにより、旬を外したシーズン外での商品提供や市場に出回りにくい商品の提供も可能にしていくことを目指していくという。

雪室とは、一般的に90%以上の高湿度で摂氏1度程度の低温を保ち、年間を通じて庫内の温度変化も小さい特徴を持つ。電気振動がなく光や乾燥による食品への影響が少ないため、鮮度を保ち美味しさを向上させる手法として雪国では長く親しまれてきた。

今回の検証では、湯沢産玄そば、木津醸造味噌と醤油、津南ポーク、白瀧酒造の上善水の如し生酒を貯蔵し、うま味成分や色、香りなどがどう変化するかを調べる。作成した雪室商品を湯沢町で展示し、消費者の関心や購買意欲、購入価格などについて意見を集約する。

越後湯沢温泉観光協会の事務局長・杉山光洋氏は「新型コロナウイルスの影響により越後湯沢エリアでも観光産業に大きな影響を受けた。コロナ禍の厳しい状況だからこそ、観光地域づくりを進める時だと感じている。まずは雪室を利用した地域産品の付加価値向上によって、生産者や事業者の収益力アップ並びに地域ブランドの確立を目指したい」とコメントした。

【実証試験概要】
実施期間:1月5日~2月後半
実施場所:体験工房大源太(新潟県南魚沼郡湯沢町土樽6399-1)
検証商品:湯沢産玄そば、木津醸造味噌と醤油、津南ポーク、白瀧酒造の上善水の如し生酒
検証方法:遊離アミノ酸、脂肪酸度、ピログルタミン酸、香り等の検証

越後湯沢温泉観光協会
あたらしいツーリズム