土壌づくりから収穫・出荷まで課題解決製品を提案 「農業・畜産オンライン展示会2020」を開催中

2020/10/28

  • facebookでシェアする
  • twitterでシェアする
  • LINEでシェアする
  • はてなブックマークでシェアする

日本有数の科学メーカー・クラレが「化学する農業」をテーマに、10月14日~11月30日まで「農業・畜産オンライン展示会」を開催中だ。

オンライン展示会は、「化学する農業」をテーマに、「土壌づくり」から「収穫・出荷」まで、各プロセスにおけるソリューションを提案している。同社の強みである「化学」を活かした製品が、動画や詳細な資料とともに営業・開発担当者からのメッセージが顔写真と共に紹介されており、展示会のブースを訪れているかのように人との温もりを感じられるようなページとなっている。フォームから問い合わせもでき、担当者から直接返事が返ってくるのも通常の展示会のようだ。

展示会では、農業ゾーン、畜産ゾーンのそれぞれのトップページで製品一覧を見ることができる。農業ゾーンでは、ステップごとにわけられ、どんな困りごとを解決する製品なのか記されているので、自分が求めている製品をすぐ見つけることができる。

出品されている製品の何点かを紹介しよう。

●水の困りごとを解決する 選択的に微生物を固定化できるゲル担体「クラゲール」
「土壌・水」のステップで「生物処理による汚泥発生量を減らしたい」という課題解決として提案されているのが、微生物固定化担体を活用した水特定の細菌のみが生息できるゲル担体処理システム「クラゲール」。農業・畜産業界向けの展示会では初の出品となる。

産業排水や下水、畜産排水には有機物、窒素、リンが多く含まれており、河川放流や再利用するためには、これらの成分を除去する必要がある。除去する方法として、生物学的処理法がありその中で、活性汚泥という細菌類、原生動物、後生動物を含んだ微生物を使用する活性汚泥法が一般的。

クラゲールは、クラレが世界で初めて事業化した機能性樹脂「ポバール樹脂」からつくられた製品で、独自の製造技術で1~10μmの穴を複数開けた網目状にして、特定の細菌のみが生息できる造にしたのが特徴のゲル担体。これにより細菌物のみを担持できるため高負荷運転が可能となり、微生物の棲むクラゲールをためた槽を採用することで、効率的に処理でき通常の生物分解用の槽と比べ約60%まで縮小可能だ。クラゲールの排水処理場への導入は、世界の400以上の排水処理場に導入されているという。

クラレでは今後、排水には植物の栄養源となる窒素、リンを高濃度に含んでいることから、それらの大部分は処理するが一部を残存させることによって、農業用水として再利用する可能性を検討しているという。水資源の有効利用と肥料費用の削減という効果が期待される。

開発品として2点が出品されている。

●安定した吸水性を発揮する親水性の人工培地用ゲル
「土壌・水」のステップで「株ごとの生育状態を均一にしたい」という課題解決として提案されている「人工培地用ゲル」だ。

園芸用土が重い、土壌の保水効果が安定しない、株ごとの育成状態が均一にならないといった問題解決に有効な「人口培地用ゲル」で、ポバール(ポリビニルアルコール)という成分を素材として成型したもの。

一般的な高吸水性ゲルは、ナトリウムイオンやカリウムイオンの影響で吸水性が低下するが、「人工培地用ゲル」はこれらのイオンが存在しても高い吸水率を維持するので、株ごとの生育を均一な状態に近づけるとしている。

要望に応じて、開発品の物性を調整可能とのこと。開発品を触ってみたい、こんな培地はつくれないかなど、問い合わせフォームより連絡してみては。

●殺虫剤ナシでハダニを駆除する!「ハダニトラップ」
ハダニは、農業、特に施設園芸にとって深刻な問題。殺虫剤散布で防げていたものが、最近ではハダニの薬剤耐性が増して防除しにくくなってきている。そこでクラレが考えたのが、粘着によって捕虫する方法。

クラレが開発中の「ハダニトラップ」は、ハダニの足ではなく「背面」を粘着捕獲するのもので、逃げにくいのが特徴。農薬使用量を抑制でき、天敵のカブリダニを飼育して捕虫する煩雑な方法も必要なく、農薬のコスト削減、省力化が期待される製品だ。

ほかにもクラレの化学技術が農業・畜産の問題解決に活かされた製品が多数出品されているので、「農業・畜産オンライン展示会2020」をのぞいてみてはいかがだろうか。

【展示会概要】
名称:農業・畜産オンライン展示会
開催日時:2020年10月14日(水)~11月30日(月)
会場:https://bit.ly/2GtZysU
提供内容:製品詳細、製品詳細リーフレット(ダウンロード用)、オンデマンド動画などのコンテンツによるソリューション提案
入場料:無料

クラレ「農業・畜産オンライン展示会2020」
クラレ