昆虫の力を活用した有機肥料の有効性に関する共同実証実験

2020/11/02

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関東甲信クボタの運営するクボタファーム おれん家(ぢ)農園の圃場にてムスカ有機肥料もしくは既存の肥料を与えて栽培したブロッコリーの生育状況や収量等を比較分析することで、ムスカ有機肥料の有効性を検証する。

クボタとムスカは、クボタグループが運営する実証農場「クボタファーム おれん家農園」(長野県上田市)にて、独自のイエバエを用いて生産した有機肥料の有効性検証に関する実証実験を開始した。本実験ではブロッコリーを対象作物とし、生育状況や土壌環境等のデータを収集し、当該肥料の有効性を検証する。

クボタファームの概要イメージ図。

クボタファームは、クボタが農業に参画し、日本農業がこれから必要とする低コスト、省力、精密技術を実践・実証する場として、また入り口から出口までのトータルソリューションにトライアルする農場だ。現在、全国に15ヶ所、合計1000ha規模で、規模拡大・低コスト化、高付加価値施設栽培、販路確保・農産物流通、産地づくり、地域活性化といった実践・実証を行っている。

クボタは、社外パートナーとの連携によるオープンイノベーションの推進部門として2019年6月に「イノベーションセンター」を立ち上げている。現在は日本とオランダの2か所に拠点を有し、世界最先端のアグリテックやビジネスモデルへの知見を深め、農業分野でのソリューション開発を進めているところだ。

現在、家畜排せつ物の処分は微生物による発酵処理が一般的だが、温室効果ガスの排出や悪臭の発生に加え、処理に時間がかかることなどが社会的課題となっている。

ムスカが開発したシステムは、1,200世代におよび選別交配を重ねたサラブレッド化イエバエの幼虫に家畜排せつ物などの有機廃棄物を消化させて有機肥料に転換し、その幼虫自体も乾燥させて飼料化するというもの。

家畜排せつ物は屋内でイエバエの幼虫の消化酵素によって約1週間という短期間で分解され、有機肥料化される。長期間による発酵処理が不要となるため、悪臭の拡散防止や温室効果ガスの削減効果などが期待されている。また、当該有機肥料には作物の病原菌抑制や収穫量の増加などの効果も期待されている。

こうしたムスカの取り組みが、クボタが目指す「食料・水・環境」に関わる課題解決に繋がることから本実証実験へ参画することとした。

クボタ・プレスリリース
クボタ「クボタファーム」
クボタ
ムスカ