「改正種苗法」海外へ持ち出し禁止品種を公表

2021/04/12

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農林水産省は4月9日、改正種苗法の施行に伴い、海外持ち出しを禁止とする1975品種を公表した。4月1日の施行後、公表は初めて。海外流出が問題になった高級ブドウの「シャインマスカット」や福岡県のイチゴ「あまおう」、北海道のブランド米「ゆめぴりか」などが対象になっている。

今回施行された改正種苗法では、国に新品種として登録された果物などの種や苗が海外に流出することを防ぐため、開発者が輸出する国や国内の栽培地域を指定でき、それ以外の国に持ち出すことなどを禁止している。

経過措置として、海外持ち出し制限の届け出は施行日から6カ月間(令和3年9月末まで)に限り、既存の登録品種および出願中の品種についても届け出を受け付ける。

今回公表されたリストは、農研機構や道府県が登録している米や果実が中心で、すでに登録された品種が1702、出願中が273。

改正種苗法 登録品種 海外持出禁止

※農林水産省公表リストより編集部がリストアップしたもの。

具体的には、米では北海道の「ゆめぴりか」や青森県の「青天の霹靂」、新潟県の「新之助」、果実では農研機構のブドウ「シャインマスカット」、石川県の「ルビーロマン」、福岡県のイチゴ「あまおう」、カンショ(サツマイモ)では農研機構の「べにはるか」、愛媛県のかんきつ「紅まどんな」などが含まれる。今後、民間の種苗会社の品種も含めて、順次追加する。主な品種は表の通り。

これらの品種は10日から海外への種や苗の持ち出しが禁止される。条件に反して海外に持ち出した場合、個人なら10年以下の懲役や1000万円以下の罰金、法人なら3億円以下の罰金が科される。流通の差し止めや損害賠償といった民事上の措置も請求できる。

国内で開発されたブランドの果物などをめぐっては、海外に無断で持ち出される事例が後を絶たず、農林水産省は今後も対象を追加し、開発者の権利や利益を守りたいとしている。

農林水産省・種苗法の改正について
農林水産省