生産から輸送環境までを可視化するスマート化とは

2020/12/01

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電通国際情報サービス(ISID)と旭化成は、ISIDのブロックチェーン技術を活用した農業データ流通基盤 「SMAGt(スマッグ)」と旭化成が展開するクラウド型生鮮品物流システム 「Fresh Logi(フレッシュロジ)システム」を連携させ、11月21日から都内大手小売りスーパーで実証実験を開始した。

SMAGtは農産品の生産履歴から出荷、流通、販売までをブロックチェーン技術を用いて記録する農業データ流通基盤。これまで複数の自治体・企業の協力を得ながら社会実装の検証を進めており、今回の効果検証もその一環で行われる。

ISID 旭化成 SMAGt Fresh Logi

「SMAGt」と「Fresh Logi」連携によるスマートフードサプライチェーン。

今回ISIDは、旭化成が展開するFresh Logiシステムでセンシングする輸送時の環境データをSMAGtに自動連携する仕組みを開発した。この仕組みにより、商品に張り付けられたQRコードを読み取るだけで、SMAGtが管理する産地・農産品のトレーサビリティや、流通・物流における経路情報に加え、Fresh Logiが管理する輸送品質情報までの取得が可能になる。これにより、農産品のブランド価値発信、トレーサビリティによる食の安心・安全や流通経路における輸送品質を可視化。農産品の販路開拓や小売事業者の産地開拓から輸出拡大への貢献が期待できる。

実証実験は、11月21日~22日、同28日~29日、12月5日~6日の計6回、東京都内大手小売りスーパーで、スーパーを利用する一般消費者を対象に実施。

農薬や化学肥料を可能な限り使わず、町ぐるみで土づくりに取り組んでいる宮崎県綾町のこだわり農産品を、集荷業者による予冷後に、Fresh Logiボックスを利用して都内のスーパーまで配送する。

ISID 旭化成 SMAGt Fresh Logi

SMAGtによる「こだわり情報発信」のイメージ。

店頭では、POPやディスプレイでの商品訴求に加え、商品に張り付けられたQRコードを消費者がスマートフォン等から読み取り、生産者のプロフィールや個々の生産履歴等の情報とFresh Logiボックスで測定された輸送環境データとそのデータに基づく輸送品質評価を確認でき、購入を検討することができる。

検証では、提供する一連の情報が、消費者理解の向上や新しい購買行動につながるか等の効果を確かめ、同取り組みの事業化をめざす。

生産者は、栽培記録、作業日誌、出荷記録など情報を記録していかなければならず、“やらされている”感を持つ人もいるだろう。しかし、マーケティングの手段として考えれば、ブランド価値の向上、差別化が図れる期待がある。生産者も意識を変えていくことが必要となる。

電通国際情報サービス(ISID)「SMAGt」
旭化成「Fresh Logiシステム」

電通国際情報サービス(ISID)
旭化成