農家と消費者つなぐ!プロセス情報提供の実証実験

2021/12/07

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農産物を生産・加工・販売する日本農業と大日本印刷(以下DNP)は、スマートフォンでパッケージのQRコードを読み取ると、商品の原材料(農場での生産情報)・製造加工・流通・販売のプロセス情報が画面に表示される実証実験を開始した。

日本農業 大日本印刷 DNP パッケージ スマートIoTパッケージ

QRコードの読み取りで商品の関連情報を表示。

日本の農業において、少子高齢化と地方の担い手不足、就農者不足は大きな課題。就農者は年々減っており、その理由のひとつに今のシステムでは農家が食べていけないということがある。また、持続可能な食料システムには、入口の有機農業の推進だけでなく、加工・流通・販売・消費においてすべての持続可能性を追求する必要がある。

そこで、収穫時期や規格に左右されずに野菜が届けられ、おいしく健康的なスープの6次産業化を手がける日本農業と、パッケージを通じて商品のプロセス情報を生活者に提供するため、商品1点1点を認識する個別識別IDを実装し、商品個別単位での情報管理を可能とするDNPの「スマートIoTパッケージ」のノウハウを組み合わせ、実証実験を行う。

日本農業 大日本印刷 DNP パッケージ スマートIoTパッケージ

実証実験の流れ。

実証実験は、日本農業が、登録・蓄積した商品のプロセス情報にリンクさせるQRコードを「たんとスープ」のパッケージに掲出して販売。「たんとスープ」を購入した生活者は、このQRコードをスマートフォンで読み取ることでプロセス情報を確認できる。一方、DNPは、情報蓄積のためのスマートフォンアプリの企画・運用設計と、農場や製造拠点・販売店舗などでのアプリの活用を支援する。また、環境に配慮した取組みとして、パッケージには、「DNP断熱紙カップ HI-CUP 電子レンジ対応」を使い、石油由来のプラスチックの削減にも貢献する。

これまでは、最終製品を介して製造者が消費者とつながることが主流だったが、同実証実験での取り組みでは、パッケージのQRコードを通じて商品のプロセス情報を消費者に発信することで、消費者と農家を繋げ、持続可能な食料システムや循環型社会を後押しするとともに、農家発信の新しいコミュニケーションづくりを可能にする。

実証期間の終了後は、日本農業とDNPが協働して生活者の評価を分析し、今後の本格導入に向け改善を図っていく。

日本農業は同実証実験を通じて、商品のプロセス情報の蓄積と生活者への提供に対するニーズや機能の検証を行い、農家が成り立つ仕組み作りのための流通の指標化の検討(SDGs指標)や、緊急事態宣言や外出自粛などにより厳しい状況である外食産業などでの採用拡大支援を通じて、有機野菜の市場拡大を進める。

DNPでは、商品のプロセス情報の蓄積と生活者への提供に対するニーズや機能の検証を行い、6次産業や外食産業、加工食品業界での当サービスの採用を拡大させ「スマートIoTパッケージ」の採用、浸透を進めていく。

また、企業活動としてのSDGsへの取り組みとしても活用してもらうことで、地方と都市を繋ぎ縮めていく田園都市構想のモデルを目指し、持続可能な食料システムの構築に貢献していけるよう事業化を進めていく。

スマートIoTパッケージ
DNP断熱紙カップ HI-CUP
大日本印刷リリース
日本農業