収量安定性を改善した加工用イチゴの新品種「夢つづき2号」

2020/10/22

  • facebookでシェアする
  • twitterでシェアする
  • LINEでシェアする
  • はてなブックマークでシェアする
加工用イチゴ新品種 夢つづき2号

「夢つづき2号」の株。

アヲハタと農研機構は、加工に適し、かつ春季の気温上昇下においても収量の安定したイチゴの新品種「夢つづき2号」を育成した。

イチゴは生食に加え、ジャムをはじめ加工用途においても幅広く利用されている。加工用のイチゴは、露地栽培が主流なため収量が天候に左右されやすいことが課題。しかし、日本国内ではイチゴの品種育成は生食用が中心で、加工用の品種育成はあまり行われていないのが現状だ。そこでフルーツ加工の領域拡大を目指すアヲハタと農研機構は共同で、加工に適し露地環境でも栽培が容易なイチゴの新品種の育成に取り組み、2015年「夢つづき」を育成したという経緯がある。

しかし「夢つづき」は、春季の気温上昇により開花が不安定となり、収量が低下することがわかってきたという。そこで、開花の安定化に向け、さらに新品種の育成に取り組んだ結果、春季の気温上昇に強く、従来の加工用品種よりも収量が多く、かつ加工適性が高い「夢つづき2 号」を育成した。

夢つづき2号の特徴は、以下の通り。「夢つづき」の課題を克服し、より加工用に向くイチゴとなっている。

加工用イチゴ新品種 夢つづき2号

「夢つづき2号」の果実。

・春季に安定して開花し、1 株当たりの収量が「夢つづき」より多く、果実の重さは「夢つづき」と同等
・果実が円すい形で硬く、収穫作業性も優れる
・色が明るく加熱しても風味が残り、加工適性が高い

加工用イチゴ新品種 夢つづき2号

「夢つづき2号」を使用したジャム。

現在のところ「夢つづき2号」は、国内の一部産地で試験栽培中で、あわせてアヲハタの研究施設「アヲハタ果実研究所」で栽培技術の確立や加工適性評価を行っているところ。今後も産地への品種導入を進めながら、加工用イチゴの普及に取り組んでいく。

加工用イチゴ新品種 夢つづき2号

「ジャムデッキ」でのジャム作り体験の様子。

また一般消費者に向け、アヲハタの体験型施設「アヲハタ ジャムデッキ」で「夢つづき2号」をジャム作り体験に活用するなど、原料や産地に関する取り組みを発信していく。

今後もアヲハタと農研機構は、イチゴの新品種育成の取り組みを継続し、イチゴのさらなる持続的な生産と安定した供給の実現を目指すとしている。

研究・技術に関する問い合わせ:農研機構 九州沖縄農業研究センター☎0942-43-8364

アヲハタ「収量安定性を改善した加工用イチゴの新品種「夢つづき2号」を育成」
アヲハタ
農研機構