神奈川のイチゴ新品種「かなこまち」が初出荷

2021/12/27

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神奈川県は、県農業技術センターで育成したイチゴの新品種「かなこまち」が初出荷されたことを発表した。

イチゴ 新品種 かなこまち 神奈川県

神奈川県が育成したイチゴの新品種「かなこまち」。糖度が高く、酸味とのバランスがよい、大粒の品種。(出典:神奈川県)

「かなこまち」は、令和2年9月2日品種登録出願が行われ、令和3年6月から県内のイチゴ生産者で組織する「神奈川県いちご組合連合会」(会員123名)の一部(53名)が栽培を開始。本年12月13日から収穫が始まった。

神奈川県内では、静岡県育成品種「紅ほっぺ」や栃木県育成品種「とちおとめ」が主流だが、他県産との差別化した県オリジナル品種を要望する声があり、県農業技術センターにて育成が開始された。「かなこまち」は、平成26年度に「紅ほっぺ」と「やよいひめ」(群馬県育成品種)を交配・選抜し、育成した品種となる。

品種の特徴としては、以下の通り。

イチゴ 新品種 かなこまち 神奈川県

観光摘み採り園および直売向けの栽培のほか、市場出荷向けにも適しており、県オリジナル品種として導入・普及が期待される。(出典:神奈川県)

・収穫は12月中下旬から5月頃まで。
・年内の収穫量は少ないが、連続収穫性を有し、総収穫量は「とちおとめ」より多く、「紅ほっぺ」と同等で、10aあたり約4トン。
・果実の大きさは、3L~2Lの大粒の割合が多い。
・果皮は鮮赤色で、果実の中まで赤色となり、果実は長円錐形。
・糖度は10~12度、酸度は0.9~1.3%で、県内で栽培されている「とちおとめ」、「紅ほっぺ」、「章姫」および「やよいひめ」と比べて、収穫期間を通して高く推移する。

品種名については、神奈川県いちご組合連合会の会員、県職員から名称を募集し、「神奈川生まれの美しくて美味しいイチゴ」という思いが込められた「かなこまち」を選定したとのこと。

今シーズンは県内全体で3トン程度の収穫見込みでJAの直売施設等で販売される予定。収穫1年目であるため、まだ生産が少ないとのことだが、今後、段階的に生産拡大を図り、本格的な生産販売は、2年後の令和5年を目指す。

神奈川県記者発表資料
神奈川県育成品種:イチゴ「かなこまち」の紹介