JR東日本沿線の湧水を活用「鉄道わさび」栽培へ

2020/12/17

  • facebookでシェアする
  • twitterでシェアする
  • LINEでシェアする
  • はてなブックマークでシェアする
JR東日本 JR東日本スタートアップ ワサビ栽培 鉄道わさび 湧水

「鉄道わさび」

JR東日本の子会社でベンチャーへの出資や協業を推進するCVCのJR東日本スタートアップと、日本の湧水資源を活用したワサビ栽培の事業化を進めるグリーンインパクトは、JR東日本沿線の湧水を活用して栽培する「鉄道わさび」栽培の実証実験を開始する。また、栽培した「鉄道わさび」の栽培地近辺の飲食店で料理提供や加工・流通についての実証も行う。

国産のワサビは、気候温暖化に伴うワサビ田の水温上昇、干ばつ傾向の深刻化などで、生育環境が年々悪化。この10年ほど、収量は右肩下がりが続いている。一方、国産ワサビは世界的な和食ブームもあり世界的に需要が高まっている農作物であり、サプリメント等の加工品としても高値で取引されている。

JR東日本 JR東日本スタートアップ ワサビ栽培 鉄道わさび 湧水

湧き水を利用したわさび栽培による地域活性化と地域産業創出の概要図。

今回は、JR東日本の沿線で豊富に湧き出す湧水を活用して、ワサビ栽培と流通や加工の実証実験を行うことで、新たな「鉄道わさび」栽培のビジネス化を検証し、ワサビ栽培を通じた地域の活性化を目指す。

実証実験は、新潟県と千葉県でスタート。

新潟地区では、GALA湯沢スキー場の下を走る上越新幹線のトンネル湧水を活用する。

JR東日本 JR東日本スタートアップ ワサビ栽培 鉄道わさび 湧水

トンネル湧水を利用したわさび栽培の様子。

トンネル湧水はミネラル分も豊富といわれており、また年間を通じて水温も低いためワサビ栽培に適しているといわれている。GALA湯沢スキー場の下を走る上越新幹線のトンネル湧水は駐車場の消雪や、軟水化装置を介して飲用として利用しているが、本実証実験ではそのトンネル湧水を活用して本ワサビ栽培を実施する。

すでに6月から栽培を開始しており、育成されたワサビは12月18日、GALA湯沢スキー場内の和食レストラン「ゆた」で開催される試食会にて、刺身の付け合わせやわさび漬けといった形で限定20食が提供される。将来的には「GALAブランドわさび」としてお土産品、土産品やグループ会社への提供を進め、生産者が加工と流通を行う6次産業化を目指していく。

千葉エリアは、県内有数の湧水量を誇る千葉県君津市久留里地区にて、ワサビ生育の実証実験を実施する。

JR東日本 JR東日本スタートアップ ワサビ栽培 鉄道わさび 湧水

圓覺寺境内で行われるワサビ栽培の様子。

伊豆・長野等のワサビ産地に比べ、ワサビ生育条件下においての湧水量や水温等に恵まれていない千葉県でのワサビ産地化を目指す。久留里地区は久留里駅周辺をはじめ、多くの自噴井戸が点在し、実証実験を実施する圓覺寺境内にも上総掘りにて約700m掘ったと伝わる自噴井戸が存在し、この井戸から湧き出る水を使用する。

ワサビの生育が成功し、収穫できた際にはJR東日本の直営ホテルであるホテルファミリーオ館山内のレストラン「BUONO(ボーノ)」にて、限定メニューとして2020年3月に販売する予定だ。

今後、湧き水を活用したワサビ栽培と販売により、地域活性化と地域産業の創出を目指すとしている。

【実証実験概要】
GARA湯沢での栽培実証実験
栽培場所:新潟県南魚沼郡湯沢町茅平地区(GALA湯沢駐車場内) ※最寄り駅:ガーラ湯沢駅
実証内容:本ワサビ(最高級真妻系ワサビ)の栽培
提供商品:刺身の付け合わせ、ワサビ漬け等
提供場所:GALA湯沢スノーリゾート内和食レストラン「ゆた」
期間:12月18日(金)試食会を実施(限定20食)、次年度の商品提供を目指し栽培

千葉エリア実証実験
栽培場所:千葉県君津市久留里地区(圓覺寺境内) ※最寄り駅:久留里線久留里駅
実証内容:本ワサビ、西洋ワサビの栽培
提供商品:未定
提供場所:ホテルファミリーオ館山内 レストラン「BUONO(ボーノ)」
期間:2021年3月中旬~下旬(予定)

JR東日本スタートアップ