愛知県でイチゴ新品種開発 24年から出荷を目指す

2021/02/04

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愛知県 イチゴ 新品種 15-2-8

愛知県が開発したイチゴの新品種「15-2-8」。大粒で果肉の芯まで赤く、甘みが強いのが特徴。
(出典:愛知県プレスリリース)

愛知県農業総合試験場と愛知県経済農業協同組合連合会(以下JAあいち経済連)は、果実が大きくて収量が多い、食味の良いイチゴ新品種「15-2-8」を共同で開発し、1月20日に種苗法に基づく品種登録出願を行った。愛知県でのイチゴの新品種開発は「ゆめのか」以来14年ぶり。

愛知県は、県内全域にイチゴ産地を有する全国6位のイチゴ主産県。主要品種は「章姫」、「紅ほっぺ」、「ゆめのか」。愛知県で育成した「ゆめのか」(2007年3月22日品種登録)は、果実品質は高いものの収穫開始が遅いことから、新品種には、需要が高い11月~2月の収量が多い特性が求められていた。

県農業総合試験場とJAあいち経済連が2015年から果実が大きく多収の品種の開発を共同で行ってきた。「章姫」と三重県が開発した品種「かおり野」を掛け合わせてできたイチゴをさらに交雑し、栽培試験を重ね、2020年8月に新品種の育成が完了した。

イチゴ新品種「15-2-8」は、果実の重さが21gと大粒で、「章姫」の16gと比べて重く、実が大きくなっても揃いが良く、収穫・出荷調整作業の省力化が見込める。

果皮色は濃赤色で光沢があり、果肉色、果芯色が赤く、スライス断面の見栄えが良い。

食味に関しては、酸味が控えめで酸っぱい果実が苦手な人でも食べやすいとしている。

収穫期間が長く、糖度も収穫期間を通して安定しており、愛知県内主要品種の「紅ほっぺ」、「章姫」に比べて2月までの収量は10%程度多く、特に11月~12月の収量は30%程度多く見込める(全期の総収量は同等かやや多い)。

今後は、2023年までは無病苗の増殖を進めつつ、現地での拡大試験を実施。2024年からは県内の共選出荷者に対して無病苗を供給し、2024年冬から今後決定するブランド名で本格的な出荷を目指す。個人で選果、出荷している生産者(個選出荷者)への普及は、当面は予定していない。

愛知県プレスリリース
愛知県農業総合試験場