栃木の酒造好適米新品種「夢ささら」が品種登録

2022/03/10

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栃木県は、県農業試験場が開発した酒造好適米新品種「夢ささら」について、2月10日付けで品種登録となり、3月2日付けで官報に告示されたことを発表した。

「夢ささら」は、栃木県内の日本酒を製造する蔵元から、吟醸酒・大吟醸酒に向く県オリジナル品種の育成が求められ、2005年に県農業試験場において、「山田錦」を母に、病気に強い「T酒25」を父として、高度精白が可能な酒造好適米の育成を目標に人工交配が行われ育成されたもの。

開発中の名称は「栃木酒27号」だったが、2018年の品種登録出願のタイミングで「夢ささら」と正式に命名。名前の由来は、酒造りに使う桶や樽を洗う時に昔使われた「ささら」という道具。

新品種 酒造好適米 栃木県 夢ささら

「夢ささら」の収穫期の様子。左が「夢ささら」、右が「山田錦」。「夢ささら」は「山田錦」に比べ倒伏しにくい。(出典:栃木県)

「夢ささら」の特性は、「山田錦」に比べて倒伏しにくく、縞葉枯病に対して抵抗性があり、米の中心部分にある心白※1がはっきりしていて、酒造りに向いていること。玄米を削る際に砕けにくいため、吟醸酒・大吟醸酒造りに適している。
※1 心白とは、中心にある白っぽく見えるでんぷん質部分であり、これがあることで麹がコメの内部まで増殖しやすくなる。

新品種 酒造好適米 栃木県 夢ささら

「夢ささら」の玄米(写真左)。右は「山田錦」。心白がはっきりしており、日本酒造りに向く。

 

すでに栃木県内の蔵元では2019年から「夢ささら」を使用した日本酒が発売されており、令和3年産は県内で約16haで栽培されている。

酒造好適米新品種「夢ささら」の品種登録について