業務用レタスなど完全人工光型の量産実証工場竣工

2021/07/19

  • facebookでシェアする
  • twitterでシェアする
  • LINEでシェアする
  • はてなブックマークでシェアする

大気社は7月15日、同社初の植物量産実証工場「杉戸量産実証工場」を埼玉県杉戸町に竣工した。8月1日付で100%出資子会社であるベジ・ファクトリーに 工場を譲渡し、高品質かつ生菌数の少ない業務用レタスなどの量産実証を進めていく。

大気社 ベジ・ファクトリー 完全人工光型植物工場 植物工場

埼玉県に建設された「杉戸量産実証工場」。完全人工光型植物工場だ。

同社は、中期経営計画の基本方針「将来への取り組みの強化」とその方向性「事業領域の拡大」のもと、中長期的に成長が見込まれる市場である植物工場事業の拡大を目指し、植物工場の量産・自動化技術の確立を実証。顧客への提案を行う施設の設立の検討などを進めてきた。

同工場は、同社初の自社工場として建設された完全人工光型植物工場となる。完全人工光型植物工場は、空調された密閉空間で太陽光の代わりに高効率LEDを使い、土ではなく培養液による水耕栽培を行うシステムで、レタスなどの葉物野菜の栽培に適している。従来の露地栽培に比べ、年間を通して計画的・安定的に供給可能。完全無農薬で異物混入のリスクが低く安心・安全、生菌数が少なく害虫も混入しにくいことからロングライフの野菜が栽培できる。土を使わないため、野菜の洗浄工程や廃棄部分を減らすことにもつながる。

完全人工光型植物工場の栽培エリアは高さのある密閉された空間であり、従来の設備では空間の上部と下部に温度ムラが生じて野菜の生育に影響し、歩留まりが低くなる難しさがあった。しかし、同社の植物工場は、産業空調分野で培った空調技術を生かして空間を均一の温度に調整することで、高い歩留まりを実現するとしている。

同工場は8月1日付で大気社の100%子会社ベジ・ファクトリーへ譲渡され、工場の運営ノウハウを蓄積するとともに、産業空調分野で培った独自の空調技術を生かし、自動化による無人生育システムや、独自の水耕栽培システムにより、高品質かつ生菌数の少ない野菜の量産実証を行っていく。この技術を今後同社グループの施工する植物工場へ展開していく。

工場は8月から本格稼働し、9月から出荷を開始する予定だ。

【工場概要】
名称:杉戸量産実証工場
所在地:埼玉県北葛飾郡杉戸町
建物概要:鉄骨造、地上3階建て。延床面積:約2,215㎡
設備構成:栽培室、播種緑化育苗室、調整作業室、洗浄室、梱包室、冷蔵庫、出荷荷捌室、事務室など
栽培品目、収量:リーフレタス、その他多品種 2,300株/日(200g品)

大気社
ベジ・ファクトリー