実績50年の腐植酸で異常気象をタフに乗り切る

◆デンカ(株)|アヅミン®/アヅ・リキッド®413 《 早わかり!バイオスティミュラント》

夏場の高温、長雨による日照不足などが毎年起こりうることとなり、厳しい環境ストレスにさらされながらも安定した生産を維持するために、生産者はさまざまな対策を講じる必要に迫られている。
デンカ株式会社が販売する腐植酸資材の『アヅミン® 』は、土作りのための定番資材として長年利用されてきたものだが、最近はバイオスティミュラント資材として再注目されている。
あらためて腐植酸の効果、『アヅミン® 』『アヅ・リキッド®413 』の特長や活用について解説しよう。

農業ビジネスベジVol.32(2021年冬号)より転載

文/木下卓至 写真/デンカ(株)

2021/01/26

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アヅミン®(写真左)
農水省に肥料登録された固体の腐植 酸苦土肥料。肥料として苦土成分を 保証。腐植酸を約50%含んでいる。
アヅ・リキッド®413(写真右)
チッソ4:リン酸1:カリ3を保証している液状複合肥料。腐植酸を4%含んでいる。

そもそも腐植酸て、なに?

野菜づくりに適しているのは、見た目が黒っぽくて団粒構造のほろほろした土壌だ。こうした土には動植物の遺体などが微生物によって分解され、ゆっくり時間をかけて変化した暗褐色の有機物、腐植物質が多く含まれている。その腐植物質のなかでも植物の生育に有用と考えられている主要成分のひとつが腐植酸だ。

腐植酸の施用でもっとも顕著な効果として見られるのが根の発達である。これは腐植酸が持つ植物ホルモンに似た働きによるものとされており、根を刺激して活性を高めると考えられている。

また、土への効果としては、①土壌の団粒化を促すことによる通気性、保水性の向上、②肥料成分を吸着・保持して流亡を防ぐ保肥力のアップ、③土壌中の鉄、アルミニウム、石灰がリン酸と結合するのを防ぎ、植物が利用しやすい状態に保つリン酸の固定化防止、④急激なpHの変化を和らげる緩衝能力、⑤微生物の繁殖促進などが挙げられる。

根を活性化する生理的な作用と土壌環境を改善する物理的・化学的な作用、これらの相乗効果が植物全体の活力を高めて、作物の品質向上や収量増加、さらには環境ストレスの軽減などにつながると考えられている。

堆肥との併用や代替が可能

植物のために何かとメリットの多い腐植酸だが、土壌中では分解や風化によって消耗してしまうため、作物が十分な効果を得るには補給する必要がある。不足分は堆肥でも補う事はできる。ただ、堆肥の腐植酸含有量はおよそ1・8%と少なく、必要量を補おうとすると大量に投入しなければならず、とくに小規模の生産者にとっては作業の手間とコストが大きな負担になってしまう。

こうした問題を解決するために有効なのが腐植酸資材である『アヅミン®』だ。『アヅミン®』は原料の亜炭を硝酸で分解して腐植酸を生成させ、苦土で中和するというデンカ独自の技術で製造されたもの。堆肥のおよそ30 倍となる約50%の腐植酸を含有しているため、10aあたり30〜40㎏の施用で1tの堆肥と同程度の腐植酸を補給することができる。堆肥と併用すればそれぞれの強みを活かしたふかふかの土づくりができるが、作業を省力化したい場合、臭気の問題から堆肥を使いにくい場合などには、堆肥の代替資材として利用できる点も大きなメリットだろう。

また、 鉱脈から採掘しただけの場合に比べて水に溶けやすい腐植酸が多く含まれていることも『アヅミン®』の特長だ。この成分は分散・浸透しやすいだけでなく、根を刺激して活力を向上させる効果がより高いと考えられている。繰り返し行われてきた『アヅミン®』の試験でも、施用区では慣行区に比べて根がよく成長し、根毛の量もとても多くなることがはっきりと観察されている。

イチゴを使った『アヅ・リキッド®413』の効果比較。写真上が無施用区、下が施用区。施用により根量が増加したようすがはっきりとわかる。

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