国内産資材から精製した高濃度フルボ酸

◆国土防災技術(株)|フジミン® 《 早わかり!バイオスティミュラント》

国土防災技術株式会社が販売する植物活性剤『フジミン® 』は、高濃度フルボ酸の作用によって、肥料の交換能力を高め、効率よく肥料吸収をはかり光合成量を向上させるなど、植物が本来持っている力に働きかけ、収量や品質を引き出すといった多くの効果をもたらす。
その効果が認められ2019年に第28回地球環境大賞で「農林水産大臣賞」、
2020年に令和2年度気候変動アクション「環境大臣表彰」を受賞。
同社取締役、事業本部長の田中賢治氏、事業本部環境事業部の秋山菜々子氏に同社の取り組み、『フジミン® 』についてお話をうかがった。

農業ビジネスベジVol.32(2021年冬号)より転載

文/新井千佳子 写真/市川法子、国土防災技術(株)

2021/01/26

  • facebookでシェアする
  • twitterでシェアする
  • LINEでシェアする
  • はてなブックマークでシェアする

「『フジミン®』は、ずばり収量をアップしたい生産者におすすめです。取り扱いが簡単で、困っている生産者の悩みを解決してくれます」

田中賢治(たなか・けんじ)
技術士(総合技術監理・森林・農業部門)
1965年、島根県太田市生まれ。島根大学農学部林学科卒業後、国土防災技術株式会社に入社。2019年同社取締役 事業本部長に就任。
日本全国および世界各地の土壌を調査しながら土壌の理化学性を評価することで、森林、農地の健全化、斜面の自然復元手法の研究を進めており、近年においては海外における農地(パラグアイ共和国等)の土壌改善指導等を行っている。また、このような土壌環境の評価手法の一連の技術を生かしながら全国の「災害に強い森づくり」についても指導的な立場で活動している。
学会には、日本緑化工学会、日本海岸林学会、日本森林学会、砂防学会、農業農村工学会等に参加。

 

「現地にうかがい、ヒアリングや土壌分析等を実施し、適切な改良方法や解決方法を提案しています。昨年は琵琶湖の水草にフルボ酸を散布して堆肥として活用できるかのプロジェクトに携わっていました」

秋山菜々子(あきやま・ななこ)
1992年、千葉県市原市生まれ。大学卒業後に、国土防災技術株式会社に入社。2018年に同社事業本部 環境事業部配属、現職。
主な業務として、『フジミン®』やフルボ酸関連資材の広告宣伝、現地調査、設計提案(土壌改良・緑化工事)、現地において、各種資材を使用した改良や『フジミン®』の散布等を実施。また、海外事業としてJICAで実施しているパラグアイ事業において、各種書類の作成や現地での農家訪問、事業展開等を実施(来年渡航予定)している。趣味は旅行。現在、職業柄か全国各地の森林を観察することにはまっている。最近訪れた青森旅行では、青森の白神山地やブナの原生林を見てきた。農業も林業も奥が深く、勉強に励む毎日。

国産森林資源を利用し量産化に成功
注目のフルボ酸とは?

国土防災技術の『フジミン®』は、有機酸資材に属するバイオスティミュラント資材。製品は「フルボ酸」からなる植物活性剤だが、「フルボ酸」は、もともと森林や土壌の中に存在する有機酸の一つで、自然界では微量にしか生産されない貴重な資源。通常は腐植土壌に存在し、植物にミネラルを補給する役目を担っている。肥料の交換能力を高め、効率よく肥料吸収を図り光合成量を向上させるなど、植物が本来持っている収量や品質を引き出すことができる。そんな植物にとって有用な「フルボ酸」だが、人工的な製造は難しいとされていた。

「弊社はそもそも斜面の緑化事業を手掛けており、中国から泥炭腐植土を輸入して成果を挙げていました。しかし昨今、海外から泥炭腐植土を輸入するのが難しくなり、国内で同一のものを作れないかということから開発をはじめたのが始まりです。その開発に付随してたまたま(笑)『フジミン®』ができあがったというのが、正直なところです」と話してくれる田中氏は、フルボ酸を量産する技術を開発したフルボ酸研究の第一人者。

10年前から研究を開始し、ここ5年で有効性と量産化が安定したという。最近になって『フジミン®』として製品化したのは、さまざまな検証を行い、純度が高く、安定した品質で量産化できたからだ。

同社の「フルボ酸」は、九州の森林資源(杉をベースにした木質資材と有機酸など)から精製される。これは、森林資源の有効活用、SDGsにつながる循環型事業にもつながっているという。

「泥炭腐植土は“採掘する”ので、環境破壊、資源の枯渇化につながってしまいます。また、そもそも日本の土壌は酸性で、フルボ酸も酸性で日本に多くあるんです。日本にあるものを利用することが、持続可能な農業・社会に貢献できると思っています」(田中氏)

そんな同社の「フルボ酸」は、自然界からフルボ酸を抽出して製造する方法に比べ、フルボ酸の純度が高く、安定した品質だという。

1 2 3