品種選びのポイント

栽培地の環境で選ぶ

ブルーベリーの系統にはそれぞれ適地があります。ノーザンハイブッシュは関東地方以北の冷涼な地域に向き、サザンハイブッシュとラビットアイは関東地方以西の温暖な地域に向きます。温室など温度管理をする設備がなく、露地栽培をする場合は、栽培地の環境に適合した系統を選ぶことで失敗のリスクは少なくなります。

受粉の相性で選ぶ

ブルーベリーには自家受精を防ぐため、個体の正常に発育した花粉が同じ個体の正常な柱頭に受粉しても受精しない、あるいは正常な種子が形成しないという特性(自家不和合性と言います)があり、結実させるには他の品種を近くに植える必要があります。ブルーベリーの栽培を始める場合は2品種植え付けましょう。ただし、「種」の異なるハイブッシュとラビットアイでは、結実率は極端に低下しますので、必ず「種」の中から2品種以上を混植するようにしてください。すなわち、ハイブッシュを植える場合は品種名が異なるハイブッシュを、ラビットアイを植える場合は品種名が異なるラビットアイを近くに植えるようにします。

品種の特性を理解してから選ぶ

多数の品種の中から選ぶには品種の特性を理解することが必要です。
たとえば、できるだけ長く収穫したいのであれば、収穫期が6.7月のハイブッシュを、収穫期が7~9月のラビットアイをそれぞれ選ぶことで、6月から9月までの収穫が可能になります。また、旬の時期においしい生果を味わいたいなら、ハイブッシュの中から甘味と酸味のバランスがよく、食味のよい品種を選びます。さらに、ジャムやソースなどの加工品で楽しみたいのであれば、生食に向く品種に加えて酸味の強い品種を選ぶとよいでしょう。

栽培特性を把握してから選ぶ

栽培面の特性も知っておくことが必要です。特に、気をつける点は土壌のpHです。ブルーベリーは中性からアルカリ土壌で生育させると葉が黄色くなります。特に、ハイブッシュはこの黄化が発生しやすく、土壌中のpHを3.5.5まで下げることが必要です。毎年、土壌のpHをチェックし、pHが高い場合は土壌改良が必要です。一方、ラビットアイは比較的高いpHでも成育するので、栽培は容易で収量も多く初心者向けです。

このようにブルーベリーの生態特性を理解した上で、使用目的をはっきりさせてから、品種を選ぶことで、栽培上の失敗を少なくできます。

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次ぺージから、おすすめの品種を紹介します。上の表は、それらの開花期と収穫期をまとめたものです。東京都での栽培データになりますが、参考にしてください。

東京都におけるブルーベリーの開花期と収穫期

注)
・開花期は黄色、収穫期はブルーベリーマークで示した
・ピンクレモネードはハイブリッドブルーベリーとラビットアイの交配種なので欄外に入れた
・ユーリカ、OPI、ピンクレモネードは開花期のデータなし

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