色の濃い野菜は味が濃いそして栄養成分も豊富だった

群馬県嬬恋村のアグリイズム株式会社は、キャベツを生産しながら、変わった色や形の西洋野菜を多品目栽培する。
珍しい西洋野菜に挑戦を続けるのは、西洋野菜に対するバイヤーたちの反応に手応えを感じたから。
栄養価・風味・色など付加価値の高い野菜を中心に栽培し、取引を伸ばしている。

農業ビジネスベジVol.27(2019年秋号)より転載

写真/合田昌史

2020/07/30

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安齋勝也氏。今、力を入れているラディッキオを栽培中の圃場で。プレコーチェ、ルシア、ローザの3品種を栽培中。色味と葉の形を気にしながら栽培している。

アパレル→青果仲買→農家への転身

アグリイズム株式会社は群馬県吾妻郡嬬恋村で、風味や色の濃い西洋野菜を中心に約40種類の野菜を栽培している。嬬恋村出身の取締役会長の安齋勝也氏(54歳)は、ちょっと変わった経歴の持ち主だ。

実家は50年以上続く青果物仲買商の安齋青果。東京でアパレルメーカーに勤務していた安齋氏は、26歳で嬬恋村に帰郷し、安齋青果に勤務することとなった。日々取引先と関わる中で、バイヤーからのさまざまな要望を聞いた。

「こういう野菜が欲しいと要望があると、農家さんにお願いして作ってもらっていました。珍しいものだと種屋さんから種を購入し、農家さんに提供して作ってもらうこともありました」と安齋氏。こうしたニッチなバイヤーのニーズに対応していくうちに、ついには自分たちで野菜を作りはじめてしまう。妻の加代子氏の実家が農家だったこともあり、農業に進出することに抵抗感はなかった。約10年前のことである。

当初はまず、嬬恋村の代名詞であるキャベツ中心の栽培からスタートしたが、好奇心旺盛な安齋氏は、インターネットや本で調べ、嬬恋村の気候にあいそうな珍しい西洋野菜の種をイタリアやフランスから輸入し、圃場の隅っこで作りはじめた。その野菜を見たバイヤーの反応に手応えを感じ、次第に西洋野菜の多品目生産にシフトしていく。

「特徴のある野菜を作りたかった。いろいろな野菜にトライするうち、色鮮やかで濃い色の野菜は味も濃いことに気づいたんです」

2012年にはアグリイズム株式会社を立ち上げ法人化。現在は正社員3名、パートスタッフ6名で青果物とドライ野菜やベジティーといった6次産業化まで手がけている。

左)カリーノケール(ヴェルデとロッソ)。大手外食チェーンのメニューに採用されたこともあり、今年一番のヒット野菜。
右)ラディッキオ(プレコーチェ)。

 

「特徴のある野菜を作りたかった。いろいろな野菜にトライするうち、色鮮やかで濃い色の野菜は味も濃いことに気づいたんです」

2012年にはアグリイズム株式会社を立ち上げ法人化。現在は正社員3名、パートスタッフ6名で青果物とドライ野菜やベジティーといった6次産業化まで手がけている。

ビーツ(赤、黄、渦巻き)。

エアルーム・トマト(「ブルーキーズ」と「ブラックビューティー」)、黒ピーマン「ブラックナイト」。

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