田植えを省力化「リゾケアXL」ドローン直播を実施 シンジェンタ ジャパン 育苗作業とコストも省略

2022/05/18

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シンジェンタ ジャパンは、5月10日に新潟県五泉市にて農業用ドローン「DJI Agras T10」の自動航行システムを用いて、水稲湛水直播向けコーティング処理済み種子「リゾケアXL」の播種を実施した。

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リゾケアXL種子を播種するDJI AgrasT10。

今回の播種は、JA新潟かがやき、セキドの協力のもと、新潟県五泉市の渡辺農園で行われた。今回のドローン播種では、リゾケアXLコーティングを行った「コシヒカリBL(品種名)」種子を使い、充填作業などを含め、20aで合わせて10分ほどで完了し、田植えの40分に比べ、時間の圧縮と田植時の重労働が軽減された。

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リゾケアXLの種子(コシヒカリBL)。

今回のような水田に直接稲の種子を播種する「直播栽培」は田植えを行う「移植栽培」と違い、育苗の作業とコストが省略されるほか、苗運びなどの重労働もないため省力化が期待され、担い手に集約が進む中での規模拡大にも貢献できる技術。

一方、直播栽培は、田面の条件・水管理などをマニュアル通りに行うのが難しく、出芽・苗立ちが安定しない等の課題もある。このような状況の中、同社は農薬製品に加え、昨年より水稲湛水直播向けコーティング処理済み種子「リゾケアXL」を展開している。

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播種後のリゾケアXL種子(0.5cm程埋った状態)。

「リゾケアXL」は、開発当初よりスマート農業との親和性を考慮し、ドローン・無人ヘリコプターでの播種試験の取り組みを行い、省力性と初期生育の安定を実証してきた。今回は、さらなる省力性を期待できる「DJI Agras T10」に搭載の自動航行システムを使い、ドローン播種を行った。

渡辺農園の渡辺さんは今回の実施について、「リゾケアXLを使ったドローン播種なら、代かきの翌日に播種でき、田植えで2反・40分のところ、10分程度の播種に短縮された。疲労感も断然に違って、省力的」とコメント。また、「田面が平らでなく水たまりがあるような圃場では、直播は苗立ちが悪いと聞くので、圃場面積が大きいとどうしても管理しきれずこれまで直播を導入しなかった。その点、リゾケアXLは苗立ちが良く、安心感が違うので、今回の試みがうまくいくなら、リゾケアXLを取り入れて、直播栽培を広げていきたい」と話した。

同社では、先進的な種子処理技術を使った直播向け種子とドローン播種の組み合わせることで、新潟県はもとより全国の水稲生産の担い手の規模拡大、中山間地域の省力化、今後の持続可能な米作りへのさらなる貢献ができるとしている。

【参照】リゾケアXLについて
「リゾケアXL」は、水稲直播栽培の課題に立ち向かうために開発された、コーティング処理済み種子。日本発のイノベーションとして発表した革新的な種子処理技術「RISOCARE®(リゾケア)」の第一弾製品。

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リゾケアXLに含まれる農薬と使用目的。

「リゾケアXL」は苗立ちを向上させる酸素供給剤、苗腐病を防除する殺菌剤、イネドロオイムシなど初期害虫からイネを守る殺虫剤の3つの農薬が独自の種子処理技術により施されており、初期生育の向上が期待され、直播栽培が初めての生産者でも取り組みやすいのが特徴。2022年は25府県以上で実証試験が行われている。

リゾケア
リゾケアXL製品ページ
リゾケアドローン播種マニュアル
シンジェンタ ジャパン