県立広島大学がAI農機シェアリングの実証実験

2021/05/14

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県立広島大学が計画するスマート農業技術を活用して農業機械をシェアリングするサービスが、農研機構の2021年度「スマート農業実証プロジェクト」に採択された。

スマート農業実証プロジェクトは、農林水産省と農研機構が2019年度にスタートした実証実験プログラム。スマート農業技術の普及・拡大を目的に、全国148の地区で展開している。2021年度は、応募総数85地区の中から31地区が採択されている。

スマート農業 県立広島大学 農業版MaaS AaaS 農機シェアリング採択された事業名は「多品目広域連携で実現させる『AaaS(農業版 MaaS)』によるAI農機シェアリング」。県立広島大学の資源循環プロジェクト研究センターが代表を務める「AaaS コンソーシアム『広島・島根』」によるもので、庄原商工会議所を調整役として、広島県と島根県の 12事業者が参画。重原農園(庄原市西城町)を準備室とし、計477haの農地で、スマート農業の仕組みを駆使した農機具のシェアリングを行う。ICT技術を活用した交通網のシェアリングサービス「MaaS(Mobility as a Service)」の農業版である「AaaS(Agriculture as a Service)」の実現を目指す。

スマート農業 県立広島大学 農業版MaaS AaaS 農機シェアリング

過疎地で高価なスマート農機をシェア
費用を抑え、効率化で生産性10%アップ

広島県と島根県の県境に位置する中山間地域では、農業者の高齢化や過疎化の進行、離農、耕作放棄地の増加等を背景に、農業機械の導入費用を抑制する新たなサービスが求められてきた。

スマート農業 県立広島大学 農業版MaaS AaaS 農機シェアリング「AaaS」はスマートフォンでアクセスするクラウド上の新システムで、実証実験では、広域に点在する農機の位置情報をGPSで取得して所在と利用・運用状況を一括管理。複数の生産者間で効率よくシェアするため、農業生産者側のニーズ(農機具の仕様や台数、オペレーターの必要性など)を集約し、どの地域の生産者に送るかのマッチングを提案するあわせて農機の輸送のサポートも行い、運用工程の効率化を目指す。

導入により、①地域を超えた農業経営の大型連携、②隣接する地域間での他品目連携、③異なる集落間の米麦輪作体系の連携、という3つのモデルを管理。あわせて農機の運用管理やメンテナンス、スマート農業に不可欠なドローンによる画像解析データ等のシェアリングも行い、シミュレーション評価も行う。こうした仕組みにより、農機の導入コストを半減し、生産面積および売上高を10%向上させる計画。

同事業により、山間地に点在する農地で多品目の作物を、スマート農業で農機具をシェアしながら効率よく生産する仕組みが国内で初めて実現する。

県立広島大学は今回のプロジェクトを通じ、中山間地域に新たなコミュニティーを形成し、庄原から広島県の農業を強いものにしたい考えだ。

農業版MaaS(AaaS)で農機具をシェアリング ~「スマート農業」実証実験が農研で事業採択
令和3年度「スマート農業実証プロジェクト」について
県立広島大学