農機API共通化コンソーシアムを設立・活動を開始

2021/08/12

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農研機構では、生産現場で農業者が使いやすいデータ連携を実現するため、農林水産省の「スマート農業総合推進対策事業のうち農林水産データ管理・活用基盤強化事業」において、「農機API共通化コンソーシアム」を設立し、活動を開始した。

農研機構 農機API共通化コンソーシアム 農機API スマート農業

オープンAPIの利用イメージ。(出典:農研機構)

さまざまなスマート農業技術の実用化や現場導入が進むのに伴い、生産現場ではメーカー間の垣根を越えてデータを相互に連携、一元的に管理・分析することで、経営改善に活かしたいというニーズが高まっている。

また、規制改革推進会議においても、自機位置、作業記録等のデータを取得するトラクター、コンバイン等の農機の使用に当たり、農業者がこれらのデータを当該農機メーカー以外の作ったソフトでも利用できる仕組み(オープンAPI)の整備を令和3年度までに行う方針が示されている。これを受け、農林水産省において、令和2年度に「農業分野におけるオープンAPI整備に向けた検討会」が開催され、農業者がメーカー間の垣根を越えて利用するデータの洗い出し、データ連携の在り方の検討などが進められ、令和3年2月に「農業分野におけるオープンAPI整備に関するガイドライン」が定められた。このような背景の下、農林水産省の「スマート農業総合推進対策事業のうち農林水産データ管理・活用基盤強化事業」では、農業データを連携・共有するための環境整備を支援し、データを活用した農業を推進することとなった。

そこで農研機構では、「農業情報創成・流通促進戦略に係る標準化ロードマップ」(令和2年5月官民データ活用推進基本計画実行委員会報告)、「農業分野におけるオープンAPI整備に関するガイドライン」(令和3年2月農林水産省策定)及び「農業分野におけるAI・データに関する契約ガイドライン」(令和2年3月農林水産省策定)の趣旨を踏まえつつ、農業分野でのデータ連携を推進するため、農機・機器メーカー、ICTベンダー、業界団体、研究機関等からなる「農機API共通化コンソーシアム」を令和3年4月20日に設立した。

農研機構 農機API共通化コンソーシアム 農機API スマート農業

農機API共通化コンソーシアムの実施体制。(出典:農研機構)

同コンソーシアムでは、圃場農業機械穀物乾燥調製施設施設園芸機器の3分野についてワーキンググループを設け、各ワーキンググループにおいて専門的な立場から以下の項目を実施する。

(1)農業機械等から得られるデータを連携・共有するための協調データ項目の特定・拡大とデータ形式の標準化
(2)APIの標準的な仕様の整備と設計
(3)APIの農機・機器メーカーシステム及び農業データ連携基盤(WAGRI) への実装
(4)データ連携の検証
(5)データの利用権限等取扱いルールの策定

農研機構 農機API共通化コンソーシアム 農機API スマート農業

参画機関。(出典:農研機構)

また、農業者、農業用ソフトウェア製造事業者、学識経験者、業界団体等からなる事業検討委員会を設け、生産現場で農業者が使いやすいデータ連携を実現するため、各WGへの助言・指導を行う。

5月21日に開催した第1回事業検討委員会では、コンソーシアム事務局(農研機構農業機械研究部門)から本事業の推進体制、具体的な推進方針及び年度末の成果目標(WAGRIへのAPI実装計画の策定等)、各ワーキンググループからワーキンググループごとの特徴・論点、推進体制及び活動計画について説明がされた。

同コンソーシアムでは年度内に、先行して規格化が進む海外事例の調査や、農機APIに関するシンポジウムを開催する予定だ。今後、同コンソーシアム組合員が一体となって農業者が各種データを利用できる環境を整えていくとしている。

メーカー間の垣根を越えたデータ連携の取組を開始
【参照】農機API共通化