産地の課題を解決 「あい作」農作物の出荷予測システムの提供を開始

2020/10/16

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NTTデータは、10月14日より営農支援プラットフォーム「あい作」で出荷予測システムの提供を開始した。

あい作

出荷予測サービス全体イメージ。

出荷予測システムは「あい作」にあらかじめ設定した産地の生育傾向等に加え、生育情報など生産者が記録する情報や、気象情報など外部データをインプットし、最終的には営農・販売担当者がデータ確認しながら補正する仕組みで、産地での出荷予測業務の取り組みを支援する。

「あい作」は、産地の営農活動の高度化・効率化を支援するサービス。生産者・組合担当者の営農業務のうち、生産計画作成から栽培記録の確認、承認までの業務を対象にしている。生産者がスマートフォンやタブレットに入力した栽培情報を組合担当者が把握できるようになることで、産地の栽培情報の見える化を実現し、双方のコミュニケーションも促進し、営農活動の質の向上と効率化を図る。また、日本GAP協会奨励システムとして認定を受けており、GAPの実践や認証取得にも活用できる。主に農作物を集荷して販売先へ出荷する産地のJAや出荷団体等に提供している。

今回の出荷予測システムの提供は、産地の課題解決に向けた取り組みの1つ。産地では農家の所得最大化を目的に、農作物の生産・販売を戦略的に進め、栽培面積の拡大や、生産者へのきめ細かな営農指導などさまざまな取り組みを進めている。栽培した農作物を消費者が必要とするタイミングにロスなく提供することが必要であり、そのためには、早いタイミングで収穫見込みを把握し、出荷に付随する業務の労働力確保による収量最大化や、買い手との交渉による販売価格の適正化による収益最大化が課題となっている。

これらの課題に対して、同社は、「あい作」に出荷予測の仕組みを追加することでさらなる支援が可能となると考え、産地と共に解決に向けた取り組みを進めてきた。本システムはJA香川県が先行して利用している。

「あい作」出荷予測システムは、産地がこれまで収穫見込を把握する際に確認していた生産情報、生育情報、環境情報等を収集・蓄積し、品目・作型毎に設定可能な予測モデルに基づき産地全体、および生産者個別の出荷予測データを提示。加えて、営農・販売担当者が予測補正を行う仕組みも提供することで、産地の出荷予測業務の取り組みを支援する。

●「あい作」出荷予測システムの特長
1. 栽培品目・産地に合わせた出荷予測パラメーターをユーザーで設定可能
産地ごとの生育傾向に合わせた出荷予測モデルをユーザー自身があい作にパラメーター設定し、運用することが可能。設定するパラメーターについて支援が必要な場合は、2020年4月より提供開始している出荷予測モデル設計コンサルティングサービスにて、産地に蓄積されているデータやノウハウを活用し、短期間で実用的な出荷予測モデルの構築を支援することも可能。

2. 直近の出荷見込の一括補正により実運用に合わせた予測が可能
出荷予測モデルによる予測結果は現場で起こるさまざまな状況を100%取り込むことはできない。そこで、営農・販売担当者が2~3週間前に予測情報を補正するための機能を取り入れた。例えば早獲りの指示など、現場の判断も補正により予測データに反映が可能となり、より精度の高い予測に近づけることを可能とした。

3. 広域のインプットデータの収集・蓄積
産地の現行業務で取り扱うさまざまなデータの収集・蓄積に対応。例えば集荷場等で取り扱うデータや、紙の帳票からOCR読み取りしたデータのインポート、「あい作」に生産者が記録する圃場の情報(作業履歴や生育状態等)入力によりデータを収集・蓄積できる。また、気象システム「HalexDream!」と連携しており、全国任意の地点の気象データを活用することが可能だ。

4. 産地で予測精度を向上させるために独自のPDCAを回すことが可能
出荷予測モデルの検証、改善のため、レポーティング機能を提供。これにより、ユーザー自身で予測精度の向上に向けてPDCAを回し、さらに出荷予測適用品目を広げられる仕様を目指す。

同社は、2020年4月より提供を開始した出荷予測モデル設計コンサルティングサービスと合わせ、産地一体で進める出荷予測の取り組みの支援をすすめる。また、出荷予測システムだけでなく、今後も産地や生産者の営農活動を支援するソリューションを拡充していく。

営農支援プラットフォーム「あい作」
NTTデータ