画像認識AI利用の牛の分娩検知システム

2021/04/15

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ノーリツプレシジョン 牛わか 牛の分娩検知システムノーリツプレシジョンは、北里大学獣医学部と共同で画像認識AIによる牛の分娩検知システム「牛わか」を開発。直販と販売代理店を通じて7月から販売を開始する。

「牛わか」は、牛の分娩前に特徴的な行動変化(分娩兆候)を最新のサーマルカメラとAI技術により非接触で検出し、農家へ通知するシステム。カメラとスマホのみで始められ、設置・導入もしやすく、導入により、農家の負担軽減と分娩事故の低減が期待される。

肉用牛農家にとって、分娩時の死廃事故は、経済的損失や精神的ダメージをもたらす重要な課題。農家は分娩事故を防ぐために、昼夜を問わない分娩監視を強いられており、過重な労働負担が大きな問題となっていることから、同社の介護業界向け予測型見守りシステム「ネオスケア」の技術やノウハウを活かして同製品を開発した。

「牛わか」は、分娩予定牛を非接触のカメラで監視し、分娩前に特徴的な行動を検出したときに農家のスマートフォンに通知することで、適切な分娩介助を支援する。同製品の導入により、畜産における働き方改革への貢献や分娩事故の低減が期待される。これは、2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs:Sustainable Development Goals)で定めた17の目標のうち、「8. 働きがいも経済成長も」に貢献すると同社は話す。

ノーリツプレシジョン 牛わか 牛の分娩検知システム導入のメリットとしては、監視時間の減少、分娩事故の低減が挙げられる。

監視時間の減少に関しては、北里大学獣医学部の実証農場で同製品をモニター利用した結果、1日の監視時間が実際に減少したことを確認できた。また、分娩事故に関しては、全国の実証農場で蓄積した分娩データを学習したAIが、分娩前に特徴的な行動を高精度に判断し、農家に自動通知するので、分娩介助にかけつけることができ、事故の回避につながると考える。

ノーリツプレシジョン 牛わか 牛の分娩検知システム同製品は設置も簡単。導入の際は、分娩房に「牛わか」を設置するだけで見守りが開始。生産者が一頭ずつ機器を取り付ける必要がなく、アニマルウェルフェア(動物福祉)に配慮し牛への負担もない。また、サーマル画像をもとに牛の動作、姿勢を分析するため、真っ暗な夜間でも昼間同様に利用できる。

ノーリツプレシジョン