AI・IoT・走行ロボットを組み合わせ異常を早期発見 自律走行型ケージ監視システムを開発

2020/10/26

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センシンロボティクスは、大豊産業と共同で自律走行型ケージ監視システムを開発した。自動走行ロボットに実装したカメラで取得した画像をAIとサーモカメラで判定することで、死亡鶏を自動で発見するシステム。センシンロボティクスは、死亡鶏を検知するAI解析の技術を提供している。本システムは、10月14日~16日に開催された「農業Week2020」の大豊産業ブースでも展示された。
参照:「農業Week 2020」イベントレポ【スマート農業編】

採卵鶏舎内は多層式飼育のためくるぶしから頭上まで目視で確認する必要があり、目視で死亡鶏を確認するには、時間もかかり、また薄暗く臭気があり羽埃の舞う作業環境であるため日々必要である巡回点検の障害となっている。この監視が疎かになり、発見が遅れてしまうと、①疫病の蔓延、②腐敗卵の流出(死亡鶏により自動採卵が妨げられ腐敗)につながる可能性が高くなる。

自律走行型ケージ監視システムは、鶏舎を自動巡回するロボットが採卵鶏舎内を自律走行で巡回し、可視光カメラとサーモカメラによるAI解析で死亡鶏を早期発見し採卵効率(腐敗卵流出防止)を向上させる。AIによる画像の1次判定に加え、サーモカメラによる2次判定を実施し、高い検出精度を実現した。実証テストでの実績値は、検出率(検出した死亡鶏/全死亡鶏)93%、誤検出率(生きていた鶏/死亡鶏と判定した鶏)0.3%。

可視光カメラ(左)と赤外線カメラ(右)のダブルチェックにより高い精度での検出が可能。

本システムの導入により、死亡鶏発見のための巡回が不要となり、通知のあった死亡鶏の除去作業のみとなるため、ケージ内異常を早期に発見、衛生面・防疫面を向上させ、労力を大幅軽減することが可能になる。

今後は死亡鶏の検知以外にも、鶏の健康管理を行うシステムの開発を目指し、省力・省人化だけでなく、作業現場の業務効率化を目指すとしている。

センシンロボティクス
大豊産業