畜舎の熱環境見守りサービス 「サーモニ」

2021/07/05

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北里大学発ベンチャーのライブストックジャパンは、畜舎の熱環境をリアルタイムで遠隔モニタリングでき、家畜の暑さ、寒さに対するストレスのリスクを把握できるシステム「サーモニ」を開発し、サービスの提供を始める。

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畜舎の熱環境モニタリングシステム「サーモニ」の概要。

「サーモニ」は、環境センサー端末のみで畜舎環境(温度、湿度)を遠隔でモニタリングでき、家畜に対する独自の熱環境指標(ストレス度合い)として可視化し、畜産農家に提供するサービス。同サービスにより、畜産農家は、家畜に対する暑熱・寒冷ストレスのリスクをスマホでいつでも把握できるようになり、適切な対策を行うことによって、暑熱・寒冷の影響による生産性の低下を軽減できるようになる。

さらに、気候関連の危険や自然災害に対応できるレジリエンス構築の実現を目指すSDGsの達成と、家畜の快適性に配慮した飼養管理を目指すアニマルウェルフェアの実践にも寄与するとしている。

気候変動に伴う温暖化と異常気象のリスクは今後も高まることが予測されているにもかかわらず、畜産農家が気候変動適応策を実践するための技術情報は著しく不足している。また、家畜に対する熱環境の影響は、地域差、畜舎立地条件、 畜舎構造、設置機器等によって大きく異なってくる。さらに、家畜に対する熱環境の影響は、畜種(牛・豚・鶏)や発育ステージ、生産物(乳・肉・卵)で異なることから、生産現場において家畜を管理するための熱環境指標の普及が望まれていた。

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家畜に及ぼす熱環境の影響。

最近は、温暖化による家畜の斃死や生産性の低下が深刻な問題となっており、畜産経営に深刻な打撃を与えている。このような熱環境の変化による家畜の生産性低下は、畜産経営の不安定化の一要因として考えられている。畜産経営における熱環境の制御は基本的事項のひとつだが、これまで暑熱・寒冷対策は、多くの場合、経営者の勘や体感によって管理されており、結果的に生産性の低下を招いているのが現状だ。

同社は同サービスにより、家畜の快適性向上と生産性の向上へ貢献することを目指す。具体的なサービスの内容は以下の通り。

1. 畜舎環境遠隔モニタリングシステムの運用
環境センサー端末のみでクラウドへデータを送信できるシステム※を導入することで、面倒な作業や設定がいらない仕組みにより、リアルタイムで畜舎内環境(温度、湿度)を取得
※同システムは、京セラコミュニケーションシステム(KCCS社)が運用するSigfox(シグフォックス)ネットワークとマスプロ電工社製センサーを採用している。同システムは、Sigfox通信エリア内にて利用できる。Sigfox通信エリア圏外の利用者は、基地局のレンタルサービスを提供している。

2. 独自開発の熱環境指標の提供
環境センサーで得られた温度と湿度から温湿度指数(THI)を算出し、各畜種に応じた独自の熱環境指標(ストレス度合い)を可視化して農家に提供(専用ウェブサイト)

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「サーモニ」のウェブサイト。各畜種に応じた独自の熱環境指標(ストレス度合い)を可視化。

3. 生産履歴の入力
専用のウェブサイトでは、生産履歴データ(乳量、産卵数、発育など)を入力可能

4. データ解析、オーダーメード環境指標の提供
蓄積された種々のデータを解析し、各農場に応じたオーダーメードの畜舎環境指標を設定、農家にフィードバック(オプション)

同サービスは、センサーが1台につき45,000円(初年度の利用料含む)、年間利用料は12,000円(2年目以降のセンサー1台当たりの年間利用料)となっている(価格は税別)。畜舎の暑熱・寒冷対策として導入を考えてみては。

問い合わせ:ライブストックジャパン☎090-3367-2525

ライブストックジャパン