IoT気象センサーによる果樹の霜被害対策を開始

2021/11/24

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農業ITベンチャーfarmoは、スマート農業による果樹の霜被害対策を開始した。同社では、ハウスの中をモニタリングできる「ハウスファーモ」、水稲栽培向けの水位センサー、給水ゲート、育苗センサーを開発・販売している。今回新たに開発された「気象センサー」は、サクランボ農家の遅霜被害に苦しむ声を聞き開発したという。

東北では今年4月以降、霜やひょうによって農作物などへの被害が相次ぎ、山形県では特産のさくらんぼや西洋なしの被害のほか、新たに杉の苗木の被害も加わり、過去最大の被害額となった。

果樹は、花芽の時期に霜にあたると、花芽が落ちたり、凍結すると、果樹が育たなくなり大きな被害をもたらす。山形県では4つの地域で気象情報が発表されるが、各地域の果樹園の気象データと一致するわけではないため霜対策が難しい現状がある。

スマート農業 霜被害対策 果樹 farmo

サクランボの圃場に設置されたfarmoの霜対策気象センサー。

そこで同社では、山形県のさくらんぼ農家に出向き聞き取り調査を行い、山形県農政部とともに、圃場内の気象情報をリアルタイムに生産者スマートフォンに通知することができるIoT技術を活用した霜対策気象センサーを開発した。今年6月から山形県内の果樹農家で実証実験を行い、現在57か所に気象センサーを設置(2021年11月8日時点)。本格的導入を開始した。

山形県農政部によると、県内全域のサクランボ、リンゴ、西洋ナシの果樹園内で気象センサーの設置に協力をしてくれた生産者自らスマホでデータを確認するなど、協力体制が進んでいるという。

現在、気温、降雨量のモニタリングを行っているが、今後、果樹園内のピンポイントの低温注意や、気温・降雨のデータから病害虫の危険性を知らせるプッシュ型通知のシステムも開発中とのこと。また、生産者が低コストで導入できる霜検知センサーとアプリを2022年2月には提供する予定だ。

farmo
【参照】farmo気象センサーでサクランボの遅霜被害対策