トラクターに後付けでカーナビ感覚で運転

2020/12/22

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ニコン・トリンブルは、従来型より小型・軽量化したGNSSガイダンスディスプレイ「Trimble GFX-350」と、アンテナ一体型GNSS受信機「Trimble NAV-500」を2021年1月上旬より販売する。

GNSSガイダンスシステムを簡単に説明すると、GNSS受信機とモニターを組み合わせ、手持ちのトラクターや田植機などに取り付けると、GNSS衛星の信号を受信して測位したトラクターの現在位置をモニターに表示し、農作業に応じた走行経路をカーナビのように案内してくれるシステムのこと。経験が必要であった作業や、長時間のハンドル操舵を行う集中力が必要な農作業も、GNSSガイダンスシステムで、誰でも簡単に正確な作業をすることができるようになる。

GNSSガイダンスシステムを導入すると、たとえば夜間作業や大きな圃場でも目印不要でまっすぐな運転(作業)を行えることや、作業の重複や未作業がなくなるので、時間短縮が図れるなど作業精度・効率がアップするのだ。

GNSSガイダンスシステムのみを取り付けた場合は、モニターに表示された走行経路の案内をもとにハンドル操作は自身で行う。自家用車のカーナビのような感覚。ちなみに、GNSSガイダンスシステムに自動操舵システム(モータ付きハンドル)を取り付けた場合は、ハンドルを自動で制御してくれ自動運転が可能になる。

ニコン・トリンブル GNSSガイダンスシステム Trimble GFX-350 スマート農業

Trimble GFX-350

「Trimble GFX-350」は、同社で発売済のGNSSガイダンス「Trimble GFX-750」よりも小型・軽量化し、取り回しが簡単になり、田植機や小型・中型トラクターの操縦席に設置しやすいサイズとなっている。また、NMEAデータの出力が可能で、ISOBUS(※)作業機と連携することでユニバーサルターミナルとして使用可能だ。BluetoothとWi-Fiへの接続やISOBUSへの互換性をはじめ、これからスマート農業をはじめたい生産者のニーズ必要な機能を標準で装備しているといえる。

専用アプリPrecision IQは、豊富なガイダンスパターンと充実のマッピング機能を搭載。作業に応じた機能がわかりやすく配置されているので、未経験でもすぐに使いこなすことができるだろう。

7インチ高解像カラータッチスクリーンで重量は1.0kg。Android OSを搭載しているので、スマートフォンやタブレットのような操作感覚で扱える。インターネットにも簡単に接続可能だ。

ニコン・トリンブル GNSSガイダンスシステム Trimble NAV-500 スマート農業

Trimble NAV-500

「Trimble NAV-500」は、同社で発売済の「Trimble NAV-900」と同様、取得できる衛星の種類が5種類と同クラスの受信機では最も多い受信能力を持つ、アンテナ一体型GNSS受信機。サブメータークラスの精度による作業性能にもかかわらず手ごろな価格で導入することができるのがメリット。GNSSガイダンス用に作られた1周波のモデルとなる。

「Trimble GFX-350」と「Trimble NAV-500」の組み合わせて使えば、畑作・稲作に加え、牧草地などでの散布・転草・耕起作業などにも適した農作業機のGNSSガイダンスとして使用することができる。

自動運転を考えている人ならば、「Trimble NAV-900」にアップグレードして、同社の自動操舵システム「Autopilot Motor Drive」、「EZ-Pilot Pro」を取り付ければ、自動運転が可能になる。

これからスマート農業を導入したいと考えている方は、ガイダンスに必要な機能だけを厳選し、つかいやすく導入しやすい価格なのでエントリーモデルとして最適なGNSS
ガイダンスシステムの1つとしておすすめだ。

【製品の主な特徴】
Trimble GFX-350
・7インチ高解像度カラータッチスクリーン
・質量1.0Kg
・圃場での利用に耐える耐環境性能IP66
・Trimble NAV-500およびTrimble NAV-900に対応
・ISOBUSタスクコントローラおよ及びユニバーサルターミナル、2チャンネル24セクションのコントロールに対応
・Android OSを搭載し、スマートフォン・タブレットのような操作感覚
・Bluetooth/Wifiを標準搭載

Trimble NAV-500
・耐環境性に優れた筐体
・1周波対応
・対応衛星:GPS、GLONASS、Galileo、Beidou、QZSS
・ロール補正に対応したマニュアルガイダンス

問い合わせ:農業システム営業部☎03-5710-2595

【参照】
ISOBUS(イソバス)とは、作業機をコントロールする統一規格としてヨーロッパを中心に普及しており、スマート農業に必要な規格。ISOBUSに対応していれば、メーカーを問わすトラクターと作業機との間で連携ができるほか、市販されている端末(トラクターを操作するタッチパネル式の端末)を用いて操作が可能になる。また、ISOBUS規格に沿っていれば、1つの操作端末で異なる作業機や複数台の作業機を操作できるようになる。作業の履歴をデータとして残せるので、営農支援システムと連携させれば、いつ、どこで、どんな作業を、どれくらいの時間がかかったかといったデータを記録することができる。スマート農業に欠かせない規格の1つといえるだろう。

ニコン・トリンブル