農業IoTで複数農家とデータ共有して収量アップ!

2020/12/16

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IoTベンチャーであるMomoは、農業公社、部会、自治体向けに開発した地域振興農業IoTパッケージ「Agri Palette With(アグリパレット ウィズ)」を発売した。すでに京都府舞鶴市や高知県安芸郡北川村で集団での農業業務改善に利用されており、“助け合い”の精神をスマート農業に込めて地域振興をめざす。

同社はこれまで農業IoTシステムとして「Agri Palette」を用いて、地域の自治体や公社、企業と協力し、農作物の栽培改善や業務改善を集団の単位で改善する取り組みを進めてきた。

Agri Palette With 農業IoT

「Agri Palette」のシステム構成図。

これらの取り組みから得られた実績をもとに、複数の農家がデータを共有し地域における同一生産品目の生産性向上をできる農業IoTソリューションとして販売を開始するのが「Agri Palette With」だ。

「Agri Palette With」は、これまで個々の農業法人や農家向けとして進んできた農業のスマート化に「集団での生産性向上」という観点を加えたサービスだ。

高付加価値品目の栽培は難しく、新規就農者が収益化するまでに4~5年を要するものが多い。「Agri Palette With」は、圃場にセンサー(土壌EC・温度・水分・土壌Ph・CO2・日照量・温湿度)を設置すると、熟練農家(複数)の平均データから大きく外れた際にメール等で通知が飛んでくる。これにより、特に新規就農者の参入障壁を下げることができ、共同選果や地域ブランド品種の生産量アップと質の底上げが可能になる。

Agri Palette With 農業IoT Momo

農家同士でデータを一元的に閲覧できる画面。温度や湿度のデータを複数農家と共有でき、見本の農家(熟練農家)とのデータが一定以上離れた時にメールでアラートが送られる。これにより、新規就農者でも栽培環境を熟練農家と同様の状態にすることができ、生産量アップや品質の底上げが期待できる。

具体的な機能としては、
・農家同士でデータ(土壌EC・温度・水分・土壌Ph・CO2・日照量・温湿度)を一元的に閲覧できる画面
・見本の農家とのデータが一定以上離れた時にメールでアラートが送られる機能
が提供される。

また、農業用センサーのデータは新規就農者や最初の導入時には活用が難しく、一方で熟練者にとっては導入のモチベーションが高くないという難点があったが、「Agri Palette With」を活用し、集団単位でデータの活用に取り組むことで導入直後からデータの価値を活かすことができる。

同社は、今冬から主に高付加価値品目や地域ブランド作物を手がける地域を対象に普及を目指す。

【参照】
●導入事例
■京都府舞鶴市(KDDI)
KDDIと舞鶴市の”IoTを活用した万願寺甘とうのスマート農業事業”に採用。栽培が難しく高付加価値な京野菜”万願寺とうがらし”の 栽培データ(土壌EC・温度・水分・土壌Ph・CO2・日照量・温湿度)共有による栽培改善に取り組んでいる。

■高知県安芸郡北川村(北川村農業振興公社)
ゆずの幼木・苗木栽培と獣害センシングデータ(鳥獣の出現情報・土壌EC・温度・水分・土壌Ph・ CO2・日照量・温湿度)共有による業務改善に取り組んでいる。

※「Agri Palette」は、植物に必須の土壌(土壌水分量・土壌温度・土壌EC・土壌Ph)と空気(気温・湿度・二酸化炭素濃度)と日照量のデータをセンサにより取得しゲートウェイ(受信機)を通じてウェブ(データベース)に記録し、アプリで可視化するセンサーシステム。

Agri Palette
Momo