キノコ栽培遠隔管理システム「Mushview」

2021/07/08

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IoT対応のCo2モニタリング/IoT開発プラットフォーム「LIMZERO」を展開するcynaps(シナプス)は、従来より少ない費用で構築・運営できる、キノコ栽培環境の遠隔管理システム「Mushview」を開発した。同システムはすでに顧客農家に納入され、稼働開始済み。

同社は、「IoTシステムの開発を、より簡単に、早く、安くできる社会」の実現を目指し、2020年3月に設立。同8月に自社製品としてのIoT対応CO2モニタリング/換気アラートシステム「Hazaview」の販売を始める一方、センサーメーカーや設備装置メーカー向けに機器のIoT化/ネットワーク化の開発を省力化するIoT開発クラウドの提供も行っている。

このほど新たに、キノコ栽培用の空調・排水設備と、ハウス内環境モニタリングシステムの効率化・低コスト化に成功し、普及価格でのキノコ栽培環境のトータル管理システム「Mushview」を開発した。

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「Mushview」の管理画面。

「Mushview」は、ハウス内の温度・湿度・大気中成分・明るさ・換気状況・排水状況などあらゆる環境をデータ化し、複数ハウスの状況を遠隔で一元管理できるだけでなく、主要な設備の稼働も制御が可能だ。

従来のこのようなシステムを導入した場合、導入に数千万円~1億円以上の構築費と月間数十万円~数百万円の運営費がかかり、小規模~中規模の農家にとって大きな負担となっていた。

同社は、(1)栽培管理上、最も効率的な配置でセンサーデバイスを設置することで使用するデバイスの個数を低減、(2)環境に応じて最適な費用対効果をもたらすセンサーデバイスを選択的に使用することでデバイスの単価を削減、(3)データ処理とUI/UX制作に、「Hazaview」システムのソフトウェアモジュールを転用、の3点により、ソフトウェアとアプリの開発コストを大幅に削減した。これらにより、従来比で数分の1から数十分の1のコストで構築・運用が可能となる。栽培農家は、経験と勘に基づく栽培環境の管理を進化させ、品質の安定化とスタッフの時間外労働の削減につなげることができる。

今後は、全国のキノコ栽培事業者向けに「Mushview」の販売を強化していくとともに、同技術とノウハウをキノコ以外の農作物に展開するべく、スマート農業・アグリテック分野の研究開発を推進していく予定だ。

cynaps