小規模圃場の農薬散布を得意とするドローン登場

2020/11/27

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岐阜県郡上市で産業用ドローンの開発・販売とドローンスクール事業に取り組むAIRロボは、中山間地域など規模の小さい圃場に適した農業用ドローン「AIRTORO2シリーズ」を開発し、11月25日から受注販売を始めた。AIRロボ ドローン 農薬散布 AIRTORO2

農業へのドローンの利用数は拡大傾向にあり、農業用ドローンの機体登録数は平成29年3月から平成30年12月末までの間で6倍強に急増し、同期間におけるオペレーター認定者数も約5.5倍に増加するなど、爆発的に導入が進んでいることがわかる(農林水産省「農業用ドローンの普及に向けて」(平成31年3月)より)。農薬散布ドローンの販売数は、2018年では1,400台だったのが、2019年には約2,100台と増加傾向(農林水産省調べ)。

しかし、実際の散布面積でいうと2019年度の散布面積は2018年の約3倍となる推計で約6.5万ha。毎年、拡大傾向であるが、日本全国の作付延べ面積が402万ha(2019年度)であることから考えても導入事例はまだまだ少ないといってよいだろう。

農林水産省では農業用ドローン普及計画(平成31年3月発表)において、2022年度までにドローンによる農薬散布を100万haに拡大する目標を設定している。普及のカギは、日本に多い中山間地の圃場や中小規模の圃場への導入だ。

そこで、岐阜県に拠点をおくAIRロボは現場の声を取り入れながら、山がちな日本に適した実用的な薬剤散布ドローンを開発した。同時に「便利なのはわかるがドローンの使用は怖い」というユーザーの不安を解消するためドローンスクールで物件投下を含めたドローン操縦・運用に関する包括的な講座を開催し、導入を支援する。

AIRロボ ドローン 農薬散布 AIRTORO2

農業用薬剤散布ドローン「AIRTORO2」。

同社が開発した農薬散布ドローン「AIRTORO2」は、散布料に合わせて液剤タンク10L型と16L型の2機種を用意。用途に合わせて液剤タンクの代わりに10L粒剤タンクを交換できる。

6枚プロペラ構造で高い安全性とムラのない噴霧幅を実現。長方形の圃場や中山間地域の変形圃場など圃場の形状に合わせた操縦モードを選べる。また、防水性能の国際規格に基づき、本体は、いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない「IP35」、モーターは規程の圧力、時間で水没しても水が浸入しない「IPX7」で、使用後に付着した薬剤や砂埃等の水洗いが可能で、保守管理もしやすい。

AIRロボ ドローン 農薬散布 AIRTORO2

軽ワゴンにコンパクトに収まる。

工具不要の折りたたみ構造で軽ワゴン車にも積載できるほどコンパクトになるため、複数の圃場への移動も楽にできる。

AIRロボ ドローン 農薬散布 AIRTORO2

スクールの様子。

導入にあたっては、基本的にスクールを受講してもらい、操縦技能と航空法・機体への理解・安全運航等の知識について理解した上での運用をすすめているので、ドローン導入にあたっての技術面や不安を解消してくれる。

もっと詳細を確認したいという人は、生産性向上(見える化、省力化)とSDGsをテーマ約320社・機関がオンラインで出展する「新価値創造展2020」(12月1日~18日)にて展示されるので、閲覧してみてはいかがだろうか。

【製品概要】※16L型のもの
機体重量:21kg
飛行可能時間:22分(無積載時)/10~15分(散布時)※気温等の飛行条件による
最大飛行可能風速:8m/s
サイズ(長さ×幅×高さ):
展開時:241cm×241cm×75cm
収納時:63cm×90cm×75cm
最大離陸重量:37kg
最大飛行速度:50km/h(無積載時)/17km/h(散布時)
最大飛行高度:50m
散布幅:4m
散布流量:0.8L/分
薬剤噴射方法:2個ノズル同時噴射方式
付属機器:送信機、バッテリー、充電器
価格:980,000円(税別)
問い合わせ:☎0575-65-2700

農業用薬剤散布ドローンAIRTORO2シリーズ
AIRロボ
参照:新価値創造展2020オンライン