イチゴの完全自動栽培目指す HarvestX

2021/01/29

  • facebookでシェアする
  • twitterでシェアする
  • LINEでシェアする
  • はてなブックマークでシェアする

東大関連ベンチャーで果菜類の植物工場における完全自動栽培の実現を目指すHarvestXでは、植物工場での果菜類で授粉・収穫技術の開発に取り組み、現在はイチゴを対象に受粉から収穫までの栽培の完全自動化を目指している。

食料問題や農業人口の不足、また昨今のコロナウイルスによる食の衛生面・安全に対する関心の高まりとともに注目が高まる植物工場市場。レタスなどの葉物類の植物工場が展開を広げる一方で、果菜類はそのほとんどがミツバチによる虫媒受粉に依存している状況であり、ミツバチの飼育が困難であることや、工場内における受粉手段が欠如していることがネックになっている。

HarvestX 植物工場用ロボット 自動授粉 自動収穫

「自動授粉・収穫実証試験機 XV1」は、デプスカメラと画像処理アルゴリズムを用いて花と果実の認識を行い、専用アタッチメントで授粉と収穫を行う。

そこで同社では、ミツバチに代わる手段としてロボットを活用した授粉・収穫技術の開発に取り組み、現在はイチゴを対象に受粉から収穫までの栽培を完全自動化する植物工場用ロボット「自動授粉・収穫実証試験機 XV1」の開発を進めている。

HarvestX 植物工場用ロボット 自動授粉 自動収穫

同社が開発中の植物工場用ロボット「自動授粉・収穫実証試験機 XV1」。イチゴの受粉から収穫までの栽培の完全自動化を目指している。

「自動授粉・収穫実証試験機 XV1」は、奥行きの画像情報が取得できる深度センサーを内蔵したデプスカメラと同社が開発した画像処理アルゴリズムを用いて花と果実の認識を行い、特許出願中の専用アタッチメントで授粉と収穫を行う。さらに自走台車により広い農園内における農作業を実証することを目指す。

HarvestXは、2020年8月に設立されたアグリスタートアップ企業。東京大学が主催する「本郷テックガレージ」の支援プログラムにて事業をスタートさせ、South by Southwest(SXSW)のTrade Show出展を目指す「Todai To Texas」や未踏IT人材発掘・育成事業を通じて、ロボットによる授粉・収穫技術の基礎となるプロトタイプの開発を推進してきた。

なお、同社は1月18日、独立系ベンチャーキャピタル「ANRI 4号投資事業有限責任組合」、東京大学協創プラットフォーム開発が運営するオープンイノベーション推進1号投資事業有限責任組合、河合聡一郎、曾川景介、田中邦裕から、総額5000万円の資金を調達した。

同社は、「自動授粉・収穫実証試験機 XV1」の研究・開発を加速させ、植物工場におけるイチゴ栽培の完全自動化を早期に実現したい考え。また、今後イチゴだけでなく多種多様な作物への応用など、研究開発および事業化を推進していく。

HarvestX