AI潅水施肥システム導入のイチゴ栽培実証結果

2022/03/24

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AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」を提供するルートレック・ネットワークスは、農林水産省スマート農業実証プロジェクト「新しい時代を切り開く直売型スマートイチゴ生産・経営モデル実証コンソーシアム」の実証実験に参加し、実証結果を公表した。
ゼロアグリ ルートレック・ネットワークス イチゴ栽培 スマート農業 省力化「ゼロアグリ」は、センサー情報や気象情報を元に作物にとって最適な潅水量と施肥量をAIが判断し自動で供給することができる、IoT技術を活用した潅水施肥システム。自動化による大幅な省力化、潅水施肥の安定による作物の収量および品質の向上、減肥効果等の実現が可能だ。2015年より国内外への本格出荷を開始し、現在全国の農家・農業試験場にて累計300台以上が導入されている。

ゼロアグリ ルートレック・ネットワークス イチゴ栽培 スマート農業 省力化

ゼロアグリ全体概要図。

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ゼロアグリの管理画面(WEB)イメージ。

「新しい時代を切り開く直売型スマートイチゴ生産・経営モデル実証コンソーシアム」とは、直売イチゴ経営におけるスマートフードチェーン構築による、データ駆動型高収益経営体系の実証プロジェクトで、中山間地における直売型イチゴ経営において、生産から販売まで一貫したスマート農業(スマートフードチェーン)を展開し、高収益イチゴ経営を実証する取り組み。

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点滴チューブを活用した潅水施肥(イメージ)。

実証実験は、茨城県(農業総合センター園芸研究所ほか)、つづく農園、イノフィス、サカタのタネ、ルートレック・ネットワークスが参加し、作業時間削減効果と収量向上効果の検証を目的に、「ゼロアグリ」を活用した養水分管理と低コストな環境制御装置(UECS)を活用した温度管理を実施した。

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設置されたゼロアグリ。

■慣行比で17.3%増収、潅水作業時間を慣行比で42時間/10a削減

実証結果は以下の通りとなった。

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グラフ1 地上部の環境制御+ゼロアグリによる正常果収量および果実廃棄率の比較

①低コストな環境制御装置(UECS)による温度管理とゼロアグリによる養水分管理により、正常果の収穫量は、慣行比で17.3%増収、廃棄果実量は、慣行比で60.7%減少(グラフ1)

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グラフ2 ゼロアグリによる作期間の潅水作業時間の比較

②ゼロアグリの自動潅水機能の活用により、定植後の潅水作業時間を、慣行比で42時間/10a削減(グラフ2)

今後は、厳寒期から暖候期におけるさらなる適切な環境制御を進め、同コンソーシアムの目標である所得6割増、収量3割増を達成するために取組みを行っていくとしている。

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新しい時代を切り開く直売型スマートイチゴ生産・経営モデル実証コンソーシアム