「コックピット」から遠隔栽培指導 全農とNTT東

2021/06/21

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JA全農と東日本電信電話(以下NTT東日本)は、NTT中央研修センタ内(東京都調布市)において、「遠隔栽培指導センタ(通称:コックピット)」を開設し、施設園芸生産者に対してリアルタイム遠隔栽培指導の実証を開始する。

現在、JA全農 高度施設園芸推進室は、収量の向上やそれに伴う経営の改善を目的に、2016年から施設園芸生産者向けに現地訪問による栽培指導を行っており、それを補完する手段として、環境や生育調査データを電子メールやSNS等で受け取り、遠隔での助言や支援を実施している。

しかし、実際の作物状態をはじめ、圃場の状況などを考慮したリアルタイムな情報共有ができないという課題を抱えていた。また、栽培技術者の不足により、すべての要望に対応できないこと、さらにコロナ禍で訪問そのものが制限されるなど、昨今の社会情勢において、遠隔での栽培指導を早急に拡充する必要があると考えていた。

一方、NTT東日本は、地域社会の一員として一次産業の課題解決を目指す取り組みを進める中「担い手不足への対処」、「新規就農者支援」、「データを活用した儲かる農業の実現」への期待が高まっていることから、これに応える手段として、ICTや自社アセットを活用し、限られた栽培技術者の活躍の場を広げる遠隔栽培指導の取り組みについて検討を進めてきた。

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コックピットのイメージ。

そこで両社は、スマートフォンやタブレットといったスマートデバイスを活用し、施設園芸生産者と圃場の映像、音声、環境や生育調査データを共有する遠隔栽培指導センタ(以下コックピット)をNTT中央研修センタ内に共同で整備し、実証を開始することに合意した。

コックピットでは、現地圃場から届く環境・生育データやスマートグラス(カメラ付き眼鏡型端末)やスマートフォンなどの機器から映像や音声を見ながら、圃場と生産者の状況を確認し、状況にあわせて具体的な作業を指導する。

コックピットを活用することで「生産現場とリアルタイムに情報を共有」し、「実訪問と近い精度」で、また「コロナ禍においても安心、安全」に遠隔栽培指導を可能にし、より多くの生産者の要望に応えることを目指す。

この実証は、JA全農、NTT東日本に加え農業ICT分野での専門性を持つパートナー企業であるNTTアグリテクノロジーと連携して進めていく。また、実証開始は2021年秋とし、全農グリーンリソースの施設園芸栽培コンサルサービスとしての展開を視野に実用化を検討している。

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