「RiceTag」実験成功 AIアプリ銘柄を判定

2020/12/08

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米穀卸業のKAWACHO RICEとクラウドサービスなどを手掛けるヘプタゴンは12月7日、AIを活用し、コメの銘柄を判定するスマートフォンアプリの実験「RiceTagプロジェクト」が成功したと発表した。

アプリを起動したスマホでコメを撮影すると、コメの銘柄を判定し画面に表示する仕組み。今後は実用化に向け、判定の精度を上げていくという。

米の流通過程で異品種混入(コンタミ)を防止するための、銘柄のチェックは資格を有した検査員が目視で行われているが、現在の検査方法では、具体的なデータを示せないことの課題がある。

そこでKAWACHO RICEは、ヘプタゴンと協力して、2019年夏頃にAIを用いた米の銘柄判定を行うRiceTagプロジェクトを立ち上げた。約1年かけてAIの開発および実証実験を行い、検査対象からサンプリングで無作為に抽出。複数の米粒をスマートフォンのアプリで撮影するだけで銘柄を判定することに成功した。

RiceTag AI アプリ コメの銘柄判定 KAWACHO RICE ヘプタゴン

米の銘柄をAIで判定するスマートフォンアプリ。

実証実験では、青森県産米4銘柄と秋田県産米4銘柄のコメを無作為に抽出。アプリで銘柄を判定したところ、人の目視による検査と同等以上の正解率を得られたとしている。

今後は、さらなる精度の向上や判定できる銘柄を増やし、検査員の負担を減らすとともに、流通の過程でより正確に銘柄のチェックができるように実用化に向けて開発を進める。

現在の農産物検査規格では、資格を有する検査員が目視で銘柄を判定している。実需者・消費者との信頼関係を築く上で、銘柄の判定ミスは決してあってはいけないと昔から問題意識を抱えていた。万が一、判定ミスが起きた場合の損失や判定を行った従業員への負担・重圧を考えれば避けては通れない問題だった。

開発はまだ途中段階としているが、スマホのカメラで撮影するだけと簡易なシステムでコメの銘柄を判定できることは、検査員の負担軽減、より正確な銘柄のブランド保証につながる。

今後も安全・安心かつ銘柄のブランドが保証されたお米を消費者に届ける未来を実現するために、引き続き関係各社と共にプロジェクトを進めていきたいとしている。

KAWACHO RICE
ヘプタゴン