水田の水管理のスマート化をサポート

2021/05/17

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ITベンチャー企業farmoは、水田の水管理をスマートフォンで行えるサービス「水田farmo」を提供しているが、この度、生産者とともにfarmoスタッフが水管理のスマート化をサポートする「ソーシャル水管理」サービスの実証実験を開始する。

稲作における作業時間の約半分を費やしている水管理だが、生産者の高齢化により、水田の水回りができない地域が増え、耕作放棄地へとつながっている。このような地域にスマート農業の導入を検討しても、スマートフォンの使い方など、ハードルも高いことから離農する生産者が増えている。

スマート農業 水田の水管理 水位 給水

写真右は圃場に設置された水位センサーと給水ゲート。スマホに表示される水位情報をもとに給水ゲートの給水・止水をスマホから行うことができる。

こうした課題を解決するために今回の実証実験では、farmoのスタッフが農家とともに、水管理を行い、水田farmo、給水ゲートの設置、スマートフォンでの水管理、水位情報などFAX送信サービスも提供する。中山間地域をカバーできるよう圃場内にアンテナを設置し、地域もfarmoのサービスを享受できるようにする。

スマート農業 水田の水管理 省力化

実証実験が行われる日光八木澤ファーム。

実証実験が行われる日光八木澤ファームは、200枚以上の田んぼを持ち、先人が切り開いた棚田で米作りをしている。棚田は、生産効率が低く、管理が難しいため全国で耕作放棄地が増えているが、同ファームは、美しい景観や、水源に近く米がゆっくり熟成するためおいしい米が収穫できることから、棚田にこだわっている。代々家族で農業に従事する同ファームは日本の農業の縮図でもあることから、実証実験は、農業の課題解決に取り組むfarmoにとって大きな挑戦となる。

期間は5月中旬から秋の稲刈りシーズンまで。米作りは農家だけが管理するのではなく、地域でカバーできるようなソーシャル水管理を目指す。ITに不慣れな高齢者が離れた地域に住んでいる家族、地域やfarmoのスタッフとともに管理できるよう、農業の省力化に向けて取り組む。

【参照】水田farmoとは

シンプルで低価格、簡単に設置してすぐに使い始められる水位センサーと給水ゲートで構成され、スマートフォンで水管理ができるようになる。水位センサーはリアルタイムで圃場の水位を表示するので、見回り作業を削減できる。給水ゲートと水位センサーと連携させれば、水入口から流れる水の給水・止水をスマートフォンから行える。さらにスマートフォンで希望の水位や時間を設定しておけば、自動で入水・止水が行われ、大幅な労力削減につながる。水位センサー、給水ゲートのどちらも設置は簡単で電源も不要だ。水位センサーは、センサーを杭で固定して、スマホから製品番号を登録するだけ。給水ゲートは、付属のホースを取り付け給水ゲートで挟むだけなので、さまざまな開水路で利用できる。価格は、水位センサーが水位のみが1台18,000円、水位+水温タイプが21,000円、給水ゲートが1台48,000円。

farmo